くだらない日々にも
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僕が中学生になって初めての冬。
北陸なのにあまり雪が降らなくて落胆していた頃に、心の底から驚愕した出来事があった。
中学校から帰り、いつも通り夕飯を食べ、多量な課題&多少の宿題をテキパキとこなした。
夕飯は美味しく、勉強は捗り、この上なく幸せなことと思うと同時に、
何の変哲もないせいか、物足りないと思ってしまう。
僕はその後テレビを見たと思う。
正確には覚えていないが多分そうだ、
それがいつものルーティーンになっているからだ。
そのテレビが面白かったかは分からないけど、多分笑ってた。
次に、アニメ鑑賞をした。
ギャグ系だったので多分笑ってた。いや、笑ってた。最高にくだらなかった。
その後風呂に入った。弟が付いてくるので一緒に入った。
事はそこで起こった。
その時弟は、風呂の時間は暇で仕方がないということで昔考えたあそびをした。
それは、風呂桶でお湯を頭にぶっかける という遊びだ。
頭が冷えるのでやめてほしいのだが、僕はそこで衝撃の光景を目にした。
落ちてくるお湯がありえないほどきれいだったのだ。
恐怖を感じるほど透き通っており、
極めて簡素で地味かつ、単純な色をしていて、
心配するぐらいに柔らかな見た目だった。
思わず
「綺麗!!」
といったので、弟に変な奴扱いされてそうだが、そんなのが関係なくなるぐらいにお湯がきれいだった。感動した。
自然の神秘を感じた。
風呂には暇な時間と言って悪かったと思ってる。
風呂から上がり、テレビを見てその日は終了。
今思うと風呂のお湯を見て自然を感じ、感動している自分が面白い。
きっかけもくだらなすぎる。
そんなくだらないことにも、驚きがあるんじゃないかと、
今、感じる。
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