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秘密の書き換え辞書

#3

#普通

「莉緒って、普通じゃないよね」
よく、そう言われてきた。
たしかに僕は普通じゃないかもしれない。
よく妄想してぼーっとしてるし、女なのに自分のことを僕って言うし、アイドルの話とか全然わかんなくて、空気読めないこと言っちゃうし。
自分は普通じゃないんだ、ダメなんだって思い続けてきた。
でも、普通になれない。
それがたまらなく苦しかった。

ズブズブと、自己嫌悪の沼に沈んでいくみたいに。

ぱたん、と僕はアルバムを閉じた。
僕が見つめていたのは、一人だった頃の僕の写真。
鏡で今の自分の顔を見る。
うん。あの頃は絶望した暗い顔をしてたけど、今、僕の笑顔はキラキラ輝いてる。
それは、僕をそっくりそのまま受け入れてくれる人がいたから。
「普通」なんてないんだよって教えてくれたから。
だから今の僕があるんだ。

〈普通〉
普通なんて存在しない。僕らは一人一人違って、それぞれいいところがあるんだから。

「ありがとう」っていくら言っても言い切れないくらいだ。

ルルルル。
僕は電話をかけた。

『もしもし、莉緒? どうしたの?』
ああ、僕の大好きな君の声だ。
僕は無性に嬉しくなった。
『うん、沙月、あのね、急になんだよって思うかもしれないけど』
僕は一呼吸置いた。

『ありがとう』

『……っ……』

そのままの僕を大事にしてくれる君に。
伝えたかった。

『……わたしも』

『え?』

『わたしあの頃いじめられてたでしょ?』

『……うん』

『話しかけても、無視された。そっぽを向かれた。それでも、莉緒は』

……彼女の声が、震えてる。

『優しかった。笑顔を見せてくれた。一緒にいようねって、言ってくれた。たしかに莉緒は、「普通」っていうみんなが勝手に決めつけた枠とは、違うかもしれないよ。空気は読めないかもしれない。でもっ……』

沙月……。

『わたしは、莉緒の優しさが大好きだっ……!』

きっと、電話の向こうで、君はぼろぼろ泣いているのだと思う。
僕の目からも、思わず涙がこぼれた。

『……先に言うなよ。僕だって沙月が大好き……!』

二人で馬鹿みたいにいっぱい泣いた。
好きなだけ。

『『……大好き』』



作者メッセージ

長い! これだけ!
ちょっとGL気かなぁ?

私の大好きな人紹介第1弾

・ふたば様
「act」がサイコーすぎる! 神! 一生推します!

・えびふらい様
私の友。おじさんシリーズまじで笑いますよ!

・葉月レイ様
「屋上の天使」の続きが気になるっ!

・まひ ぷりん* 様
やはり私の友。優しいんですよ……。

・虫好きヤモリ様
コメントくれた方! 剣が勇者になる話、おもしろい!

・ぼたもち様
コメントくれた方! たくさんお話書いていらっしゃるすごい方です!

・ゆな様
小説は書いてないみたいだけど、コメントくれた方! すっごく嬉しいコメントだった!

2025/02/16 07:47

サラ ID:≫ 1iAAqyEigbRTs
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