ほぼ男しかいない世界で。
叔父「よし!じゃあ行ってくるよ!」
阿夏葉「ほんとに行くんですか」
叔父「うん。目の前に苦しんでる子供がいるのに、見捨てる親なんている?」
めっちゃいい人だな。
ゴミみたいな親の元に生まれたから「いい人」の概念忘れかけてたぜ。
阿夏葉「お、親って……」
叔父「僕もうすぐ親になるでしょ?君たちの。…あ、叔父?」
阿夏葉「えっと…まぁ家族ってことで…名前で…」
叔父「そうだね!僕まだ二十代だし?そうだよねお兄さんだよねっ!」
これ絶対兄設定で呼ばれたかった人じゃん…。
阿夏葉「はい。…じゃあ、くれぐれもボコボコになって帰ってこないでくださいね。
死ぬよりボコボコの方がまだマシかもしれないですけど。絶対に無事で」
叔父「もっと不安になってきたんだけど…?まぁいいや!行ってきます!
…っと、その前に。ナツくん、念のためー…」
行ってしまった…。無事で帰って来てくれるだろうか…?
というかなんであんなことを聞いてきたんだろ。
阿夏葉「大丈夫かな」
紅魔「んー?あー、心配ねぇんじゃね?叔父ちゃん元不良だし」
阿夏葉「え“っ」
叔父side
叔父「お願いします!着いて来てくれるだけでいいんです!」
「俺」はただ必死に交番の警官に頭を下げた。
元不良の俺に、「僕」なんて似合わないだろう。
でも、不良の自分を少しでも変えたくて、一人称から見直した。
警官「ですが…。…わかりました。とりあえず行ってみましょう」
叔父「っ…ありがとうございます!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ピンポーン
……ガチャ
柊父「何…警察!?」
警官「突然すみません。この方からあなたのお子さんが虐待を受けていると通報
がありまして…。少々お話を聞かせてもらえればと。それと、この方があなたに
交渉したいとのことで」
柊父「はぁ!?俺今むしゃくしゃしてんだよ![小文字]チッあいつら逃げ出しやがって……[/小文字]」
虐待を受けていたのは事実か…。
…正直、めちゃくちゃ腹が立つ。近くにいておきながら、何もできなかった自分に。
そして、自分の子供をああなるまで殴る親。
一体、あの子達が何をしたと…。一体、あの子達はどれだけ辛い思いを…。
怒りしか湧き上がってこない。
叔父「あんたの子供は俺が預かってます。今日はその件について話し合いに来ました」
父「そうか。生憎だがお前と話すことは何もない。早く返せ」
こいつ、子供を物みたいに…!
叔父「いいえ。あの子達はしばらく俺が預かりします。意地でも。
…お願いします。あの子達を俺に預からせてください!」
柊父「無理だ。あいつらは俺のサン…息子なんだよ!」
サンドバック…と言おうとしたんだろうな。
子供をあんな目に合わせていながら、のうのうと生きて…。
叔父「っ…!あんたは自分の子供をサンドバックしにか思ってないんだろ!
自分のストレスを発散するための人形でしか!!
あの子達が今までどんな思いで耐えてきたかあんたにわかるか!?
わからねぇだろうなぁ!体はあざだらけで!風呂にトラウマを持ち…!
あんたはそれでも親ヅラできるんだな!?自分の罪を棚に上げて!
これからも生きていくんだろ!なぁ!?」
柊の胸ぐらを掴む。殴って顔をぶっ潰してやりたかったが、できなかった。
それじゃあこいつと同じだ。
だが、俺の怒りは収まるどころか、どんどん膨れ上がった。
警官「ちょ、ちょっと落ち着…」
叔父「落ち着く!?なんで!?こいつは許されないことをしたのに!?
目の前で起こっている物事を片付けるだけ!?あんたらはいっつもそうだッ!
目の前の事態だけを捉えて!!正しい判断をした人を否定して!!
「なんであんなことしたの」だの「黙ってちゃ前に進めない」だの!
自分の正義に酔ってるだけじゃねぇのかよ!?
あんなにも苦しんでいる子供がいるのに!子供だからって信じない!!
何もできないなら…「落ち着け」しか言えないのなら!!さっさと消えろ!!」
言葉を言い終えた後でハッとした。
強く言い過ぎてしまった。ここに連れて来たのは俺なのに。
叔父「すみませ…っ」
警官「…あ、えっと…。大丈夫です。すみません。
私は新入りなのでまだどうしたらいいか…でも、あなたが言っていることはもっともです。
…全責任は私が背負います。警官として…柊さん、あなたを暴行罪、傷害罪などの疑いで逮捕します」
警官が柊に手錠をかける。
柊父「なっ…ちょっと待て!証拠がないだろ!」
警官「あなたの子供の体を調べれば、すぐにわかることです。
えっとあの…また後でその子供達の体を調べに訪問させてもらいますね!」
柊父「お、おい!待て!謝る!謝るから!」
必死に抵抗する柊だが、すぐ近くに到着したパトカーに乗せられ、抵抗力を失った。
叔父「…ふぅ…無事に済んだみたい…。…あ〜!怖かった!早く帰ろ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
阿夏葉side
叔父「たっだいまぁ〜⭐︎」
紅魔「お!叔父ちゃん!無事だったんだな!」
叔父「もちろーん!ボコられてもないよ!
て言うか、ボコったのはこっちって感じかな」
李恩「え」
叔父「あ、違うよ?
不良時代にバッ○トゥーザ・ヒューチャー(?)したわけじゃなくてね?
言葉でこう…バキッと」
阿夏葉「なるほど。とにかく、無事でよかった。ありがとうございます」
叔父「全然!親父さん逮捕されたし、もう大丈夫。
あと君たちの体調べるために警察来るからね」
逮捕だって!?ほんとにこの人は…。
阿夏葉「逮捕まで…本当にありがとうございます!」
叔父「いーえー。こちらこそ、力になれてよかった。
そうだ、僕これからお兄さんになるんだよね!名前?それとも兄貴?」
阿夏葉「うーん…。りおどっちがいい?兄貴二人できるわけなんだけど」
李恩「名前でいいんじゃない?」
叔父「おっけー。僕、春夜って言うんだよね。小森 春夜。
カフェ経営してるから、今度遊びにおいで。改めてよろしく」
めっちゃ失礼なんだけど…この整いすぎている顔に小森は似合わなくないか?
阿夏葉「春夜さん。よろしくお願いします」
春夜「あは、かたいかたい。春夜でいいよ。敬語もやだ」
阿夏葉「わかった。これからよろしく、春夜」
李恩「よろしく。もう猫被らなくていいよ」
李恩さん!?
春夜「…聞いたんだ?」
李恩「うん。紅魔とかいうやつから」
春夜「そっかぁ。あはは、似合わないよね!不良が善い人ヅラしてさ」
阿夏葉「そんなこと思ってないよ。春夜はかっこいい。憧れる!」
春夜「え、えー…照れるなぁ」
李恩「僕もそう思う。他人なのに、こんなにも尽くしてくれたし。
春夜は悪い人じゃない。だから、本音で話したい」
春夜「ありがとう。そうするわ」
おう、カッケェな。
…そうして、何年か過ぎた。俺たちにはシングルマザーの里親が見つかり、
春夜のカフェに遊びに行ったりしながら、今は元気に暮らしてる。
だが、李恩の中にいる“何か“のことはまだ謎なのである。
阿夏葉「ほんとに行くんですか」
叔父「うん。目の前に苦しんでる子供がいるのに、見捨てる親なんている?」
めっちゃいい人だな。
ゴミみたいな親の元に生まれたから「いい人」の概念忘れかけてたぜ。
阿夏葉「お、親って……」
叔父「僕もうすぐ親になるでしょ?君たちの。…あ、叔父?」
阿夏葉「えっと…まぁ家族ってことで…名前で…」
叔父「そうだね!僕まだ二十代だし?そうだよねお兄さんだよねっ!」
これ絶対兄設定で呼ばれたかった人じゃん…。
阿夏葉「はい。…じゃあ、くれぐれもボコボコになって帰ってこないでくださいね。
死ぬよりボコボコの方がまだマシかもしれないですけど。絶対に無事で」
叔父「もっと不安になってきたんだけど…?まぁいいや!行ってきます!
…っと、その前に。ナツくん、念のためー…」
行ってしまった…。無事で帰って来てくれるだろうか…?
というかなんであんなことを聞いてきたんだろ。
阿夏葉「大丈夫かな」
紅魔「んー?あー、心配ねぇんじゃね?叔父ちゃん元不良だし」
阿夏葉「え“っ」
叔父side
叔父「お願いします!着いて来てくれるだけでいいんです!」
「俺」はただ必死に交番の警官に頭を下げた。
元不良の俺に、「僕」なんて似合わないだろう。
でも、不良の自分を少しでも変えたくて、一人称から見直した。
警官「ですが…。…わかりました。とりあえず行ってみましょう」
叔父「っ…ありがとうございます!」
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ピンポーン
……ガチャ
柊父「何…警察!?」
警官「突然すみません。この方からあなたのお子さんが虐待を受けていると通報
がありまして…。少々お話を聞かせてもらえればと。それと、この方があなたに
交渉したいとのことで」
柊父「はぁ!?俺今むしゃくしゃしてんだよ![小文字]チッあいつら逃げ出しやがって……[/小文字]」
虐待を受けていたのは事実か…。
…正直、めちゃくちゃ腹が立つ。近くにいておきながら、何もできなかった自分に。
そして、自分の子供をああなるまで殴る親。
一体、あの子達が何をしたと…。一体、あの子達はどれだけ辛い思いを…。
怒りしか湧き上がってこない。
叔父「あんたの子供は俺が預かってます。今日はその件について話し合いに来ました」
父「そうか。生憎だがお前と話すことは何もない。早く返せ」
こいつ、子供を物みたいに…!
叔父「いいえ。あの子達はしばらく俺が預かりします。意地でも。
…お願いします。あの子達を俺に預からせてください!」
柊父「無理だ。あいつらは俺のサン…息子なんだよ!」
サンドバック…と言おうとしたんだろうな。
子供をあんな目に合わせていながら、のうのうと生きて…。
叔父「っ…!あんたは自分の子供をサンドバックしにか思ってないんだろ!
自分のストレスを発散するための人形でしか!!
あの子達が今までどんな思いで耐えてきたかあんたにわかるか!?
わからねぇだろうなぁ!体はあざだらけで!風呂にトラウマを持ち…!
あんたはそれでも親ヅラできるんだな!?自分の罪を棚に上げて!
これからも生きていくんだろ!なぁ!?」
柊の胸ぐらを掴む。殴って顔をぶっ潰してやりたかったが、できなかった。
それじゃあこいつと同じだ。
だが、俺の怒りは収まるどころか、どんどん膨れ上がった。
警官「ちょ、ちょっと落ち着…」
叔父「落ち着く!?なんで!?こいつは許されないことをしたのに!?
目の前で起こっている物事を片付けるだけ!?あんたらはいっつもそうだッ!
目の前の事態だけを捉えて!!正しい判断をした人を否定して!!
「なんであんなことしたの」だの「黙ってちゃ前に進めない」だの!
自分の正義に酔ってるだけじゃねぇのかよ!?
あんなにも苦しんでいる子供がいるのに!子供だからって信じない!!
何もできないなら…「落ち着け」しか言えないのなら!!さっさと消えろ!!」
言葉を言い終えた後でハッとした。
強く言い過ぎてしまった。ここに連れて来たのは俺なのに。
叔父「すみませ…っ」
警官「…あ、えっと…。大丈夫です。すみません。
私は新入りなのでまだどうしたらいいか…でも、あなたが言っていることはもっともです。
…全責任は私が背負います。警官として…柊さん、あなたを暴行罪、傷害罪などの疑いで逮捕します」
警官が柊に手錠をかける。
柊父「なっ…ちょっと待て!証拠がないだろ!」
警官「あなたの子供の体を調べれば、すぐにわかることです。
えっとあの…また後でその子供達の体を調べに訪問させてもらいますね!」
柊父「お、おい!待て!謝る!謝るから!」
必死に抵抗する柊だが、すぐ近くに到着したパトカーに乗せられ、抵抗力を失った。
叔父「…ふぅ…無事に済んだみたい…。…あ〜!怖かった!早く帰ろ」
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阿夏葉side
叔父「たっだいまぁ〜⭐︎」
紅魔「お!叔父ちゃん!無事だったんだな!」
叔父「もちろーん!ボコられてもないよ!
て言うか、ボコったのはこっちって感じかな」
李恩「え」
叔父「あ、違うよ?
不良時代にバッ○トゥーザ・ヒューチャー(?)したわけじゃなくてね?
言葉でこう…バキッと」
阿夏葉「なるほど。とにかく、無事でよかった。ありがとうございます」
叔父「全然!親父さん逮捕されたし、もう大丈夫。
あと君たちの体調べるために警察来るからね」
逮捕だって!?ほんとにこの人は…。
阿夏葉「逮捕まで…本当にありがとうございます!」
叔父「いーえー。こちらこそ、力になれてよかった。
そうだ、僕これからお兄さんになるんだよね!名前?それとも兄貴?」
阿夏葉「うーん…。りおどっちがいい?兄貴二人できるわけなんだけど」
李恩「名前でいいんじゃない?」
叔父「おっけー。僕、春夜って言うんだよね。小森 春夜。
カフェ経営してるから、今度遊びにおいで。改めてよろしく」
めっちゃ失礼なんだけど…この整いすぎている顔に小森は似合わなくないか?
阿夏葉「春夜さん。よろしくお願いします」
春夜「あは、かたいかたい。春夜でいいよ。敬語もやだ」
阿夏葉「わかった。これからよろしく、春夜」
李恩「よろしく。もう猫被らなくていいよ」
李恩さん!?
春夜「…聞いたんだ?」
李恩「うん。紅魔とかいうやつから」
春夜「そっかぁ。あはは、似合わないよね!不良が善い人ヅラしてさ」
阿夏葉「そんなこと思ってないよ。春夜はかっこいい。憧れる!」
春夜「え、えー…照れるなぁ」
李恩「僕もそう思う。他人なのに、こんなにも尽くしてくれたし。
春夜は悪い人じゃない。だから、本音で話したい」
春夜「ありがとう。そうするわ」
おう、カッケェな。
…そうして、何年か過ぎた。俺たちにはシングルマザーの里親が見つかり、
春夜のカフェに遊びに行ったりしながら、今は元気に暮らしてる。
だが、李恩の中にいる“何か“のことはまだ謎なのである。