二次創作
短編集②【リクエスト停止】
創作元:名探偵コナン
キャラ:警察学校組
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『った........』
「あ?」
どんっ、と少し鈍い音を鳴らして私にぶつかってきた男
何こいつ痛いんだけどわざと?しかも開口一番は謝るのが相場だろ
なんて心の中でボロボロに言うが外っ面は良くしないと。とにこりと笑って「すみません大丈夫ですか?」と問う
はっ、これで落ちない奴は居ないから。と心の中で自信満々に呟く
「.......あー、ちっさくて見えなかったわ大丈夫だけど?」
『..........あ?』
「んだよ」
一言言わせてもらおう。こいつ物凄くムカつく
なんだこいつ、折角お前がぶつかってきたのにこっちが低姿勢で謝ってやったんだぞ
のくせにお前は謝罪なしに加えて「ちっさくて見えなかった」だと?
拳に力が籠る。大丈夫大丈夫、私はこんな馬鹿なヤツに馬鹿なことするようなバカなやつじゃない。
にこり、と笑って口を開く
『それはすみませんでした天パさん』
「........あ"?」
『中身も外身もバカなようにくるくるしてる頭ですね。お似合いだと思いますよとても』
「........あぁ"っ!?」
『あすみません。バカなよう.........じゃなくてバカの間違いでしたね』
「てんめえっ.......!!表出ろ!!!!」
私のお得意なお口がスラスラと素直に言葉を並べてくもんだから、目の前の男がこめかみに青筋を立てて今にも殴り出しそうに怒鳴る
その様子を見て、私は売られた喧嘩は買う主義だからな。と思い、余裕の笑みを見せる
『えーやだなぁ........私バカに付き合ってる程暇じゃないんですけどー』
「ああ"!?バカはてめえだろ!後悔させてやんよ」
もう今更取り返しつかねえからな。喧嘩売る相手間違えたな!と、青筋立てながらどこか自慢げに語る目の前の天パ
廊下だということも忘れて怒鳴る、この目の前の天パ野郎なんかに負けるわけないだろう。私をなんだと思ってんだ
[漢字]天パ野郎[/漢字][ふりがな]こいつ[/ふりがな]が周りを気にせず大声で叫ぶせいで、周りはひそひそと話し出した
まっ、私は優等生だから全部[漢字]天パ野郎[/漢字][ふりがな]こいつ[/ふりがな]が悪いようにしか囁かれてないだろうけど!
『ははっ、冗談でしょ?私があんたみたいな天パ野郎よりバカなわけないでしょ。少しはバカなりに考えなさいよ』
『喧嘩売る相手間違えてんのはあんただってこと、早く気づけば?』
「っ、この.......上等だよてめえ........!!!」
はっ、と鼻で笑って真実を放つ
その言葉に痺れを切らしたのか天パ野郎は私に拳を振りかざそうとして、構える
っふ、こいつが喧嘩売ってきたんだからいいよね?と、私も構えをとる
そんな私達を見てか、周りはより一層ざわざわしだし、私達から離れていき、中には教官を呼びに行った者もいた
両者1歩踏み出したところでひとつの声が響く
「ちょっ........陣平ちゃんなにしてんの!?」
「あぁ"!?........チッ、ハギかよ」
誰こいつ邪魔なんだけど。最初に思ったのはそんなこと
天パ野郎の知り合いっぽく、少し話し始めるが目の前の[漢字]天パ野郎[/漢字][ふりがな]こいつ[/ふりがな]の視線は依然と私のまま
天パが「ハギどけ。俺は絶対この女をぶちのめさねぇと気が済まねぇんだよ」と燃えついた目を向けてくる
いいじゃんいいじゃん燃えてくる..........後悔しても遅いのはそっちだからね
私も天パの目に訴えかけるように目配せをした
天パも意図を汲み取ったのか、第1ラウンドを再開しようと、私達は構え直す
「はぁ.......!?ちょっ、相手は女の子だよ!!?」
「女だろうが関係ねえよ。こいつが喧嘩ふっかけてきたんだ」
『あら存外。あんたが先に喧嘩売ってきたんでしょ』
都合のいいそのくるくる頭で勝手に変換しないでちょうだい。そう冷たく、淡々と伝える
その言葉により一層苛立ちを見せた目の前の天パ野郎は私を殴りかかろうと拳を振りかぶる
かかった.........!いい構えだけど私には......
「えっ.......、!!!ちょ、ちょっとまって!!!」
「もしかして
____総代の●●○○ちゃん........!?」
「っ、は............」
その言葉を聞いて目の前の男が拳を止める
まるで幽霊を見たかのように、目が落ちそうなほどに目を見開いて、まるで現実を受け入れないバカのような。例えるならそんなもの
何こいつ。薄々思ってたけどやっぱり気づいてなかったとはね.........バカはどこまで行ってもバカね。思考が理解できないわ
目の前の[漢字]天パ野郎[/漢字][ふりがな]バカ[/ふりがな]はぶつぶつと「こんな、」「なわけ」「は、?」とか色々呟いてる
「は.........んなまさか、」
「ええぇ........まさかの陣平ちゃん知らなかったの.......」
天パが呆気にとられ、シーン、とする。
ふんっ.........所詮建前だけね。私が総代って聞いた瞬間このザマ..........冷めた
興が冷えてこの場を去ろうとする。
その瞬間呆気にとられていた天パ野郎が「はは、はははは........!!!」と笑い出す
「ハギ、冗談よせよ。こんなチビが総代なら俺は余裕で飛び級だっての」
『...........あ?』
「お前ヘッタクソな嘘つくな。さすがに無理があるぜそれは」
『.......あぁ"!?』
信じない、というか何言ってんだよと笑い転げた天パに青筋が立つ
こいつ黙ってたらよくも.........!!!
思わず手が出そうになったその時、天パの連れが「ちょちょちょ.......!!!」と天パ野郎の方を向く
「ガチだって!陣平ちゃん!女の子で総代なんてすごいね、って入学式で話したでしょ!?」
「あ?んなもん覚えてねーよ」
「まっ、だとしてもこいつはねーな」
つくならもっとマシな嘘つけよチビもハギも。と、呆れたように溜息を着くこの男を1回殺してやりたい
えぇ、信じてないの.......と項垂れるハギと呼ばれるこの男はこの天パのブレーキってとこだろうな。
まだ常識があって、後先考えず突っ走る馬鹿な単細胞で、アクセルしか付いていないようなこいつには必要不可欠だ
「.........まぁ、そんなヘッタクソな嘘は興味ねえんだよ今」
「まだお前のことぶちのめしてねぇからな」
やる気満々、そんな面で拳を構える天パ
.......えまだこいつやる気なの?私もうやる気もクソもないんだけど
それに、さっきの総代争いでだいぶ時間食って、恐らくもうすぐ教官来ちゃうしなー.........こいつそんなのも考えらんないのかな
はぁ.......と溜息をつき、面倒事は避けよう。と天パ口を開く
『お生憎様、もう私やる気無いから。それに教官来るわよ』
「.........は?」
『んじゃまぁ、一人で教官からの説教頑張って』
「........っは!?」
さらり、と手を振り踵を返す
後ろから怒号が聞こえるが気にしない。教官に怒られて反省文.......なんてなったら面倒くさいし、第1私は総代だぞ。株が落ちる
本当にここを去ろうとする私に気づいたのか、後ろから「っおい!!!!」と聞こえてくる
「逃げてんじゃねぇよ!!!」
『........は?逃げる?この私が?んな訳ないでしょ。戦略的撤退よ』
聞き捨てならない言葉が飛んできて思わず振り返って反論する
それを見た天パはニヤリ、として私はより一層苛立ちが増す
教官来る前にここを去りたいんだけど.......!!
「......っは、怖気付いたかよ」
『........なんですって?』
「怖気付いたかっつってんてんだよ。腰抜けチビ」
『あら見逃してあげようと思ったのに.......そんなに病院送りにされたい訳ね。犬頭』
完全に後ろを振り向き、腕を組みながら[漢字]犬頭[/漢字][ふりがな]こいつ[/ふりがな]の前に立つ
「あ?犬頭ってなんだよ舐めてんのかてめえ」
『なんでもかんでも噛み付いてくるし、なーんにも考えてなさそうなそのくるくる頭に因んでの命名よ』
気に入ってくれた?そう言って挑発的に笑う
スっ.......と犬頭が睨みをきかせながらこちらを見つめる
「............」
『...........』
両者目が会った瞬間、バッ、と地面を蹴り出し拳を振り上げる
「ちょっ..........!
「●●!!松田!!何をしている!!!!」
..........あちゃー、」
「チッ........」
『げっ.........』
両者寸分のところで拳を止め、顔を声の主の方へと向ける
鬼塚もう来やがった..........。と、すぐさま拳を下げ、じり......と踵を返す
私はうざったらしいやつの次に面倒事が大嫌いなのだ。ここは戦略的撤退とさせてもらうよ
「.........っおい、てんめえっ.....!!!逃げてんじゃねえ!!!!!」
『戦略的撤退だよ!!!さっき教えたばっかだろ犬頭!!』
「ふっざけんじゃねえ!!!」
『一人で説教食らってな!天パ野郎!!!』
「てんめえっ.....逃がすかっ!!!!!」
私が踵を返して走り出した瞬間後ろから怒号が飛び交う
鬼塚からも「止まれ!●●!!!」とかなんだか言われてるが知るか
天パは私を逃がすまい、と1歩を踏み出すが、その腕を鬼塚は掴む
「松田ァ.........お前は逃がさんぞ!!!!」
「っはぁ!!!?っんでだよ!!!」
そんな声が聞こえてきて後ろを振り向きべっ、と舌を出す
ざまあみろ
そんな私を見て天パはより一層顔を顰めて叫ぶ
「クッソ.........あんのクソアマ!!!!」
「松田お前はここで待機だ!!動くなよ!!!」
その様子を見て私ははっ、と鼻で笑う
ざまあみやがれ。[漢字]私[/漢字][ふりがな]総代[/ふりがな]に喧嘩売るからそうなんだよ
鬼塚が後ろから追いかけてくるのを見て、角を曲がり空き教室に素早く入る
タタッ、と空き教室を過ぎていく鬼塚の足音を聞いて勝ち誇った笑みで立ち上がる
........否、立ち上がろうとした
「君、総代の●●○○だな?」
パシっ、と誰か知らない容姿が目立つパツキンに引き止められるまでは
(誰あんた)
(あんのクソアマっ.......腰抜けチビがっ.......覚えてろよ!!!)
(掴んだその腕は、思ったよりもずっと細くて消えてしまいそうだった)