二次創作
短編集②【リクエスト停止】
創作元:黒バス
キャラ:高尾和成
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ドアの横で息を殺して、2人の会話を盗み聞く
「俺が、○○のこと好きって言ったらどうする?」
「え、.......?」
先程まで物音がしていた教室が、シーンと静かになる
私はその言葉を聞いて、どうも胸が苦しくなるのが止められない
[斜体]私が「[明朝体]すき[/明朝体]」って二文字が言えないのは[/斜体]
「.....なーんてな!どう?びっくりしたっしょ?」
明るい笑顔で言ったように見えても、私には苦しく見える
冗談なんかじゃないくせに、嘘なくせに、苦しいくせに、
でも、心のどこかで「嘘であってくれ」と強く願う自分が存在する
私は窓に映る夕暮れを見つめて、呟いた
[斜体][打消し]『ぜんぶ、きみのせい』[/打消し][/斜体]
(人を好きになって苦しい思いをするぐらいなら、
好きになる気持ちなんて要らなかった)