二次創作
短編集②【リクエスト停止】
創作元:hrak
キャラ:相澤/死柄木
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USJで、自分達の弱点を伸ばすはずだった。苦しくも、楽しく、全力で取り組むはずだった
なのに、どうして.......
『相澤せんせーが倒れているの?』
ワープゲートによって、各々飛ばされた1-A。
私は1人だけ、敵が沢山いるホールの真ん中に飛ばされた。
そこで目にしたものは衝撃的で、息をするのを忘れてしまいそうなほどだった。
「......ッ...!●●........っ、どうして、!」
私がここに飛ばされたことに、絶望の表情をした相澤せんせー
なんで?私もわかんない。だけど、今は相澤せんせーが、、!
ひたり.....私の顔に、"5本の指"が触れる
「おいおい........○○チャン。久しぶりの再会だぜ?気ぃ逸らすなよ」
『.....っ、だれ!!』
私はその人の手を振り払う。
何の気配もなかった。それに"久しぶり"?意味がわからない........だけど一つ分かる。.....強い
私は、戦闘体制に入って、敵を警戒する
「無茶するな!!お前が相手でもどうにもならん.....!!」
『せんせー........ひとつだけ、約束します』
意識は敵に。だけれど、頭の中は相澤せんせーのこと。
ぐっ、と拳に力を入れる
深く息を吸って、吐く。目の前の敵と目を合わせる
『[漢字]相澤せんせー[/漢字][ふりがな]あなた[/ふりがな]のために私を失うことがあっても、
私のために[漢字]相澤せんせー[/漢字][ふりがな]あなた[/ふりがな]を失うつもりは毛頭ないっ!!!』
○○の力強い瞳と、死柄木の鋭い瞳が合わさる
先の様な姿は全く見えておらず、今、死柄木はただただ冷たい雰囲気を漂わせた
死柄木の口がゆっくりと動く
「........つくづくカッコいいぜ、○○チャン」
死柄木の言葉と同時に、○○の体が動いた
○○の拳が死柄木に入る直前、死柄木が寂しげに呟いた
「........でもそれは本来、"俺だけ"のものだったんだ」
《弔くんのために私を失うことがあっても、
私のために弔くんを失うことはないよ》
懐かしい。いつか、どこかの少年少女が交わした約束。
○○もまた、頭のどこかで、その声が聞こえていた。