金魚罰
#1
これが衝動買いというのか
夏の風物詩である金魚を唐突に見たくなった
大抵はペットショップに売ってるだろうがもっと高級感溢れるのがいい。そうだ、京都行こう
…と言うのがいま俺が京都にいる理由だ こんなアホな動機の京都旅行があるだろうか、まあいい、確か京都には金魚屋があったはずだ。そこでいい鉢といい金魚買って帰ろう。 何も考えず涼しげな風鈴の音が聞こえる方向に向かうと達筆で「[明朝体]金魚屋[/明朝体]」と書かれた看板が吊るされている。 「いらっしゃい」店番のおっさんは物珍しそうに俺を見てる まあこの時代にわざわざ金魚屋で金魚買う高校生なんて早々いないだろう
一番透明感がある綺麗な金魚と、青とのコントラストが美しい金魚鉢を選んで買い、電車で帰った
今日はホテルで帰ろう。金魚もいるし、出来るだけストレスを与えないように餌をあげてから寝た
結果金魚にかかるストレスを気にして帰ってくるのに1週間掛かった なんて時間の使い方だ、あっという間に夏休みが終わってしまうとりあえずレポートはこの金魚のことにして、名前を決めなきゃな 一番高級感があってガラス細工みたいに綺麗。ゴージャ、、、やめとこう
無難に菊と名付けた。それからは忙しく、餌が切れないように買いに行ったり水交換の毎日だった
「軽い気持ちで命背負うもんじゃないな」苦笑いしながら糞を片付けていた。
夏休みが終わり、菊がうちに来てから1ヶ月
なんか良い餌でも買ってやろうと意気込んでいた
すると学校から合宿のお知らせが届いた
ちょうど良い、餌を大量に入れてれば2日空けてても平気なはずだ
ただごとじゃない 俺は全力疾走していた
2日ぶりに帰ってきたら俺の家から煙が上がっている 放火魔か?ボヤか?
厄介な事になったのもそうだが合宿先で知った
金魚は餌を一度にあげるとぜんぶいっきに食っちまうんだ!それに糞も出すから汚水で泳いでいる事だろう
いや待て、燃えてるなら菊は今頃焼き魚になっている!
余計に急いで家に向かうと 巨大な金属の円盤が刺さっていた「新種のジェット機か?」それとも、、 あり得ない考えが浮かぶがもしかしたら、、、
[大文字]ガッ[/大文字]
後ろから何かが当たり、俺の意識は途絶えた
目が覚めると知らない部屋にいた
地面は白いタイルで、一枚のタイルがかなり大きい
周りはガラスで囲われてるようだ
そうだ
俺の家は!?金は!?金魚は!? 人生は!!??
もうめちゃくちゃだ 頭を掻きむしるそこで何か手に引っかかった 俺の頭に、、、何かある? ガラスに映る自分の頭を見ると驚愕した 俺の頭にプラグがある!
腕にはバーコードみたいなのもあるぞ!
まるで、、、[太字]商品みたいな扱い[/太字]じゃないか!
気にして無かったが、、、ここは、、まだ地球か?
夏の風物詩である金魚を唐突に見たくなった
大抵はペットショップに売ってるだろうがもっと高級感溢れるのがいい。そうだ、京都行こう
…と言うのがいま俺が京都にいる理由だ こんなアホな動機の京都旅行があるだろうか、まあいい、確か京都には金魚屋があったはずだ。そこでいい鉢といい金魚買って帰ろう。 何も考えず涼しげな風鈴の音が聞こえる方向に向かうと達筆で「[明朝体]金魚屋[/明朝体]」と書かれた看板が吊るされている。 「いらっしゃい」店番のおっさんは物珍しそうに俺を見てる まあこの時代にわざわざ金魚屋で金魚買う高校生なんて早々いないだろう
一番透明感がある綺麗な金魚と、青とのコントラストが美しい金魚鉢を選んで買い、電車で帰った
今日はホテルで帰ろう。金魚もいるし、出来るだけストレスを与えないように餌をあげてから寝た
結果金魚にかかるストレスを気にして帰ってくるのに1週間掛かった なんて時間の使い方だ、あっという間に夏休みが終わってしまうとりあえずレポートはこの金魚のことにして、名前を決めなきゃな 一番高級感があってガラス細工みたいに綺麗。ゴージャ、、、やめとこう
無難に菊と名付けた。それからは忙しく、餌が切れないように買いに行ったり水交換の毎日だった
「軽い気持ちで命背負うもんじゃないな」苦笑いしながら糞を片付けていた。
夏休みが終わり、菊がうちに来てから1ヶ月
なんか良い餌でも買ってやろうと意気込んでいた
すると学校から合宿のお知らせが届いた
ちょうど良い、餌を大量に入れてれば2日空けてても平気なはずだ
ただごとじゃない 俺は全力疾走していた
2日ぶりに帰ってきたら俺の家から煙が上がっている 放火魔か?ボヤか?
厄介な事になったのもそうだが合宿先で知った
金魚は餌を一度にあげるとぜんぶいっきに食っちまうんだ!それに糞も出すから汚水で泳いでいる事だろう
いや待て、燃えてるなら菊は今頃焼き魚になっている!
余計に急いで家に向かうと 巨大な金属の円盤が刺さっていた「新種のジェット機か?」それとも、、 あり得ない考えが浮かぶがもしかしたら、、、
[大文字]ガッ[/大文字]
後ろから何かが当たり、俺の意識は途絶えた
目が覚めると知らない部屋にいた
地面は白いタイルで、一枚のタイルがかなり大きい
周りはガラスで囲われてるようだ
そうだ
俺の家は!?金は!?金魚は!? 人生は!!??
もうめちゃくちゃだ 頭を掻きむしるそこで何か手に引っかかった 俺の頭に、、、何かある? ガラスに映る自分の頭を見ると驚愕した 俺の頭にプラグがある!
腕にはバーコードみたいなのもあるぞ!
まるで、、、[太字]商品みたいな扱い[/太字]じゃないか!
気にして無かったが、、、ここは、、まだ地球か?
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