僕がつくる残酷な世界
どこまでも広がる夏の青い空。マインブルーの穏やかな海。
視界の全てが青色に包まれている。
立花柊斗は青が好きだ。どんなときでも冷静でいることができるし、心が落ち着く。
対して赤は嫌いだ。情熱と愛情の赤などと言われているが、柊斗にとってはただ暑苦しいだけ。
この情景は柊斗にとって最高なものだった。無意識に唇を噛む癖もここへ来ると自然と治り、悩みなんてどこかへいってしまった。
この砂浜は柊斗の家の窓からも見ることができる。普段は自室の窓から眺めているが、訳あって今日はまだ家に帰れそうにない。陽の位置を確認して柊斗は海辺の周りを散歩することにした。
途中、ひっそりと佇むベンチを見つけた柊斗は、ちょうど良いと腰をかけて鞄から一冊のノートを取り出した。
パラパラと捲り新しい空白のページを開く。
柊斗は目の前に広がる青い風景を描き映した。そしてその風景を立って眺めている少女を描き、その近くに少女の家族か友達のような人々のシルエットも追加した。この少女が誰かは柊斗自身も分からない。
分からないままで、いや、分かろうともせず少女が着ている白いワンピースに赤い花柄の模様を散らす。
誰かは分からない。だけどもしかしたら少女は僕の理想であり、憎い相手なのかもしれない。
視界の全てが青色に包まれている。
立花柊斗は青が好きだ。どんなときでも冷静でいることができるし、心が落ち着く。
対して赤は嫌いだ。情熱と愛情の赤などと言われているが、柊斗にとってはただ暑苦しいだけ。
この情景は柊斗にとって最高なものだった。無意識に唇を噛む癖もここへ来ると自然と治り、悩みなんてどこかへいってしまった。
この砂浜は柊斗の家の窓からも見ることができる。普段は自室の窓から眺めているが、訳あって今日はまだ家に帰れそうにない。陽の位置を確認して柊斗は海辺の周りを散歩することにした。
途中、ひっそりと佇むベンチを見つけた柊斗は、ちょうど良いと腰をかけて鞄から一冊のノートを取り出した。
パラパラと捲り新しい空白のページを開く。
柊斗は目の前に広がる青い風景を描き映した。そしてその風景を立って眺めている少女を描き、その近くに少女の家族か友達のような人々のシルエットも追加した。この少女が誰かは柊斗自身も分からない。
分からないままで、いや、分かろうともせず少女が着ている白いワンピースに赤い花柄の模様を散らす。
誰かは分からない。だけどもしかしたら少女は僕の理想であり、憎い相手なのかもしれない。