-酒場-

ぎぃっ
がやがやがやがやっ

店員「いらっしゃい、」

すとっ（椅子に座る音）

リア「やっぱこー言うとこあんまし慣れへんなぁ、、」
史紅「自分いつもより偉い別嬪さんやな、」
　　「自分に変な虫付かないように周り見張っとかんと、、」
リア「女装してんの、、しかも誰もこんなの取らないから大丈夫だよ、」
　　「と言うか元の目的覚えてる?沈丁花ダフネ、」

外では本名を呼び合うと他の連中にバレると大変なので
コードネームで呼び合うことがフリジアのルールで決まっている

史紅「覚えてるよ、」
リア「バレないようにターゲット探す、分かった？」
史紅「OK、」

-数分後-

リア「（何処にも居ないな、座りながら見回すのは流石にアレだったかぁ）」

軽いカクテルを飲みながら思う
横で日本酒を浴びるように飲んでいた史紅が飲んでいる手を止め立ち上がる

史紅「ヒガン、僕ちょい周り見歩いてくるわ、」
リア「酔ってない?大丈夫?」
史紅「大丈夫や、」
リア「んじゃ大丈夫か、」
史紅「すぐ戻ってくる、」

スタスタスタッ

リア「（僕は此処で周り見ながら待機か、）」

ストッ
見覚えある人物が後ろを通り真横の席に座った

リア「（いやまさかそんなはずないか、、）」

少し目を擦りパッと自然を装い横を見る
すると写真と全く一緒の姿形をしたターゲットが居た
こっちには気付いてないようだ

リア「（まじだったかぁ、、、史紅は居ないし、、どうしよ、）」

此処は一応公共の場、
此処で暴れてしまうとフリジアの名に汚れが付いてしまう
だからうまく嵌め落とさないといけない

リア「（マジでどうしよっかな、）」