【再掲】所詮一般人Bなんです。【Lier's world】
「.........」
『高校生』と言っても、カメラのピントは私を鮮明には映してくれようとしない。
席は廊下側からの3列目、後ろから数えた方が早くそこから2番目。
席のない後ろの空間で[漢字]陽キャ[/漢字][ふりがな]猿たち[/ふりがな]が騒いでいて鬱陶しい。
[斜体]______キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
ガラガラガラ......[/斜体]
扉の開く音とチャイムの音。そして、
夕凪「はーいみんな明けましておめでとうー」
目を引くような蜜柑色の瞳をしている、担任の夕凪先生の声が辺りに響いた。
「先生あけおめ〜」
「先生ことよろ!!」
「おけおめでーす」
夕凪「よし新年一発目の出席取るぞー、席につけー。」
そう先生が促すが、背後に居座る人々にそのような能があるわけもなかった。
新年なんてどうでもいい、鬱陶しいと言わんばかりに大人ぶっては、
明けましておめでとうのあの字もない会話をしている。
なんとも可哀想な猿たちだ。
「ほらそこの男女、席ついて!」
例えるなら乾いた銃声。
そんな一つの言葉の銃弾が猿たちには効いたようで。
会話しながらでも彼らは席についていった。
「はぁ、本当に世話やける奴らだなぁ......」
私の唯一のオトモダチ、[漢字]杏[/漢字][ふりがな]あんず[/ふりがな]ちゃんは哀れみと呆れ、それと少しの苛立ちの視線を彼らに向けていた。
夕凪「すまんな[漢字]朱里[/漢字][ふりがな]あけり[/ふりがな]、助かる。」
朱里「大丈夫ですよこのくらい.........私学級委員ですし」
学級委員のあの子が、私くらいしか『親友』と呼べる子がいないというのは、私ですらも少し意外性を感じていた。
似たもの同士なのかもしれない、と思う反面で私は、______
[太字]______あの子に羨望と怨恨の混じった感情を向けているのが、とてもじゃないけど嫌だった。[/太字]