二次創作
静かにできない国々たち
ねぇ、神聖ローマ。
むこうはどんなところですか?
おてがみよんだらおへんじください。
みちばたでみつけたかわいいお花いれとくね!
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ある日、神聖ローマはいなくなった。
遥か彼方、遠くまで。
毎日祈ってた。はやく帰ってきますようにって。
_____あの日は、雲一つない晴天で、
悲しいくらいに、お別れ日和だった。
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「[太字]イタリア、真剣に俺とローマ帝国にならないか?[/太字]」
「[太字]二人で世界で一番強い国を作ろう[/太字]」
神聖ローマ、大好きだよ。
大好きだからこそ、死んでほしくない。
いなくなってほしくない、
ずっとそばにいて、いっしょにおいかけっこがしたいよ…
だから…
「[太字]絶対また会おうね![/太字]」
さよなら、したんだ……
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[小文字][小文字]イタリア[/小文字][/小文字]
フェリ「ヴェ…しんせーろーま…いかないでよぉ……」
[小文字]イタリア、起きろ[/小文字]
フェリ「いっぱいおかしつくってまってるから……」
[大文字][太字]「イィタリアアアア!!!」[/太字][/大文字]
フェリ「ヴェ!?!?あなんだルートじゃんちゃおちゃお~」
ルート「ちゃおちゃお~じゃない!会議の最中に昼寝をするな!」
フェリ「手厳しいや~…」
そっか、もうこうして会議中寝てていいんだ。
軍服じゃなくて、スーツ着て、
こうしてルートに怒られていいんだ。
ルート「…どうした、今日は口数が少ないじゃないか」
フェリ「え?俺口数少なかったでありますか?!」
ルート「いや…いつもそのぐらいなら扱いやすいんだが…」
フェリ「ヴぇえ…ひどいよルート…」
なんだかんだ言っても様子がおかしいと心配してくれるんだよルートは。やさしいなあ。
フェリ「………」
神聖ローマ、またいつか出会えるかな。
そう信じられたら、これからも変わらずやりすごせるね。
また、会いたいなあ…
金髪で、青い目で……
ルート「イタリア?」
フェリ「………ぇ?」
ルート「やっぱりお前今日おかしいんじゃないか?風邪でもひいたか…?」
フェリ「いや、全然そんなことないと思うでありますけど…?」
え、いや、…嘘だよね。
うん。金髪碧眼なんていっぱいいるしね!
フェリ「あ、あの、……ルート…」
ルート「どうした?」
フェリ「………ううん!なんでもない!ねぇねぇ、今日俺んちに来てよ!」
ルート「イタリアの家にか…?かまわないが…」
フェリ「うん!いっぱいお菓子作るから!」
…もし目の前のお前が、神聖ローマでもそうじゃなくても…
…変わらず俺はルートも神聖ローマも大好きだよ。
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[明朝体]俺のありふれた人生を
紅く色づけてくれた
その笑顔が大好きで
離したくなくて
でも、離れた…
さよならをしたんだ。[/明朝体]
ルート「…?」
今、どこかで声がした、か…?
フェリ「おーいルート、はやくはやく~日が暮れちゃうでありますよ!」