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こちらの小説はヘタリアの二次創作です。
作者がちょっとにわかなので少々手が荒いところがありますがご容赦ください。

7話に「フェリルー」「フラアサ」「ロヴィ菊」、
10~11話「朝菊」要素があります。地雷さんグッバイ。

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二次創作
静かにできない国々たち

#23

あの日、あなたが教えてくれた(後編)


____……そうけ、ならゆっくり食べよっさ





「…」




聞くところによると、あのやさしさは私にだけらしい。






「…合理的なあの人のことですから、
きっと今、たくさん貿易をしているから、私に優しいのでしょうけれど
…うれしいものですね」







桜の咲く庭園をぼんやりと眺めながら、私はそんなことを言う。






ぽちくんしか聞いていないことをいいことに。









大阪「日本さーん、オランダはんが来てくれましたよー!」





「え…」




[水平線]






蘭「今日はえらいはっきりと物事をしゃべるんやな」






蘭さんとしばらく話していると、不意にそんなことを言われた。





蘭「日光にでも当たってきたんか?」





「…さすが蘭さん、鋭いですね。」





「といっても、そこの縁側から桜を見ていただけですけれど」





蘭「そう言うても、今までは四季も楽しもうとせんかったやろ。

お前らしくないもんだからものごなってたわ」




そう言うとぽんぽんと頭をなでてくれる。





「こういう些細な事から、外に慣れてみようと思いましてね」





「そうだ、蘭さんも見ていきますか?桜、綺麗ですよ」





蘭「…ほーやな、お菓子もあるやざ」




「本当ですか?うれしいです」





お菓子で釣られてしまう私も私ですね…と思いながら、障子を開ける。


[水平線]






蘭「おめのところの桜は綺麗やのぉ」




蘭さんもちゃっかりお菓子食べながら、私の隣で桜を見上げる。



彼、意外と花好きなんですよね。かわいらしい。




「私も開国したら、ぜひ欧州の花を見てみたいものですねぇ」





蘭「ほんならはよ開国しねま」





「まだ心の準備ができないんです」





軽妙なやりとりが心地いい。





____ずっとこのままならいいのに。




[水平線]





____文明開化、素晴らしいじゃないですか…







____私はぜひともイギリスさんと同盟が組みたいのです






____私の、国民たちが…






____私が判断を間違えたから______





[水平線]






???「おい」





「…夢、?」




軽く頭を小突かれて、目が覚める。






ああ、そうでした。私は国際会議が終わって、それから少し寝てしまって___






長くて懐かしい夢を見たんですね。





蘭「おめ、疲れてるやろ」





「蘭さん?!」





蘭「やからさっきから声かけとったやろ」




「気づけないとは……」





蘭「もう俺らしかおらん。あそこで施錠係のやつがえらい顔しとる、はよ行こな」




[水平線]






「蘭さん、私が起きるまでずっと居てくれたんですか?」





長い付き合いだからわかる。蘭さんはそういうところがある。





蘭「…ほーやな。」





こちらと目を合わせずそういう蘭さんは、いつもの頼れる存在というだけでなく、


私よりやはり幼い存在だと思わせる可愛らしさがあった。





「ありがとうございます。」





「…そうだ、久しぶりに私の家に来ますか?そう遠くありませんし」





蘭「…ほな、仕事もないし、お邪魔させてもらうわ」





[水平線]








「そうだ、あなたが来たら食べてもらいたいものがあったんです」





蘭「…なんやざ」





「今持ってきますね。ちょっと待っててください」





戸棚にしまっておいた、先日買ったお菓子。





「これです。お茶を入れてきますから、一緒に食べましょう?」






蘭「おう」










蘭「…なっ!?」






菊「あら、開けちゃいました?もう、仕方ないんですから。」






机にはフタの開けられたチューリップの形のチョコレート。







「あの日あなたが教えてくれた、「ちょこれーと」ですよ。いつかあなたとまた一緒に食べたいと思って」




外にはあの日と同じ桜が咲いている。


私のぽち君と蘭さんのうさぎが、花びら散る庭で楽しそうにじゃれていた。

作者メッセージ

季節錯誤やけども前編出したの四月やから許しね((エセ福井弁

2025/07/01 21:07

おとうふ ID:≫ 3e8L8XnSmESu.
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