桜のように散る君に
~○○side~
○○(ああっ無惨を倒せた!!やっと無惨を!!!)
隊士のみんなも、隠しのみんなも声を上げて泣いていた
○○「やっと......敵を...」ばたっ
倒せたことに対しての安堵と、疲労のせいか私は意識が朦朧とする中倒れてし
まった
○○(私、死んじゃうのかな?嫌だ!怖い!怖い!死にたくない...実
弥助けてよ......)
実弥「大丈夫かっ!?○○!!」
○○(実弥......生きてたんだ...良かっ...た...)
ふいに、実弥と出会った頃を思い出す
私が...助けてもらったんだ実弥に。親が鬼に殺されずっと泣いていた私に声を
かけてくれた。俺がもう悪いやつを倒したから大丈夫だってすごい優しい声で。
家がないって私が言ったら、実弥の家に住まわせてくれた。
最初はすごく怖い人だと思ってた。でも一緒に過ごしていくうちに、実は人の事
を思いやっているし気を使っているそして何より、はたから見たら玄弥にすごく
つらくあったっているように見えるけど、自分のような目にあってほしくない死
んでほしくない苦しんでほしくない幸せに生きてほしいと思っている、弟思いで
家族思いだという事が分かった。あと、実弥は私にすごい優しくしてくれた。
時々親のことを思い出して泣いてしまっているときは、どうにかして慰めようと
してくれたし、風を引いてしまったときはずっとつきっきりで看病をしててくれ
た。私が大丈夫だよって言うと、実弥がお前の親がお前にしてやれなかった分、
俺がしてやる。と言ってくれた。
[水平線]
そうして思い出に浸っていると、私はいつの間にか川が流れているお花畑みたい
なところに座っていた
○○「ここは...どこ?」
見覚えないところだった。だけどとっても
○○「落ち着く...」
しばらく歩き回っていると、後ろから聞いたことがある声が聞こえた
お母さん「○○」
○○「お母さん⁉」
私は何も考えずに、会えたことの嬉しさで思わず抱きついてしまった
○○「おっ...母さん...グスッグスッ」
お母さん「よく頑張ったね...○○」
○○「お母さん...」
お父さん「こらこら、お父さんのことを忘れてるんじゃないかい?」
顔を見上げると、そこにはお父さんや殺されてしまった仲間がいた
○○「お父さん...?みんな...?」
お父さん「そうだ、お父さんだぞ」
ニッコニコの笑顔でそう答えてくれた。ホントだホントのお父さんとお母さんだ
○○「やっと...やっとみんなに会えたよ...」
私はみんなに抱きついた。そしてわんわん泣いてしまった
[水平線]
○○「えへへっいっぱい泣いちゃってごめんなさい」
お母さん「もっといっぱい泣いていいのよ」
お父さん「これからは、ずっと一緒だからな」
○○「お父さん、これからはってことは、私死んじゃったの?」
お母さん「...そうよ...」
○○「...そっか。でもこれからはずっと一緒だから、全然寂しくないね」
お母さん「いっぱい甘えていいからね。今世でしてやれなかった分」
○○「うん!」
そうして私達は、三途の川に向かって歩いていった
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