二次創作
いろいろある短編集【リクOK】
レイチェルがザックと共にカウンセリング施設を脱出したあの日から1周間。彼らはとある街に潜伏していた。その街は、赤やらピンクやらの装飾で溢れていた。
「なんだ?甘ぇ匂いがするぞ」
「今日は"バレンタインデー"だから」
「あぁ?なんだよそれ??」
「…ちょっと待ってて」
レイチェルは帽子を深く被り、眼鏡をかけ、髪を縛った。…つまり簡単な変装である。彼女は店の中に入っていった。
(何してんだ?あいつ)
少しすると、小さな紙袋を持って戻ってきた。小走りでザックのもとに行くと、袋の中身を差し出す。それは…チョコレートだった。
「これ、食べていいよ」
「おー」
一口で頬張るザック。口の中に程よい甘さが広がった。
「…バレンタインデーは、こうするの」
「そんなことしてどうすんだ?」
「どうするって…」
レイチェルが口ごもる。少し考え、小さな声で答えた。
「[小文字]"好きだよ"って、伝える…[/小文字]」
「ッ!!」
ぶわっとザックの顔が赤くなる。レイチェルは、フッと目を反らした。
「…ザック、もう行こう」
ふいっと向きを変え、歩き出すレイチェル。慌ててザックも追いかけた。
「おい待てよ!!」
「…そうだ」
クルリと振り向くレイチェル。彼女は――…小さく、いたずらっぽく笑う。その笑みに、ザックは一瞬目を奪われた。
「1ヶ月後、お返し待ってる」
「…あ?」
「その日は"ホワイトデー"っていうの。チョコを貰った人が、お返しする日」
そこまで言うと、レイチェルは再び背を向けて歩き出した。また、慌ててザックは彼女を追う。
「おい待てよ!なんだよ"ほわいとでぇ"って!!」
ザックの声が響く。が、今度はレイチェルは何も答えなかった。
「ったく…[小文字][小文字]チョコレート、ありがとよ[/小文字][/小文字]」
小さく呟いたザックの声が、レイチェルに届いたかは分からない。ただ、彼女の足取りはいつもよりも軽やかだった――…
「なんだ?甘ぇ匂いがするぞ」
「今日は"バレンタインデー"だから」
「あぁ?なんだよそれ??」
「…ちょっと待ってて」
レイチェルは帽子を深く被り、眼鏡をかけ、髪を縛った。…つまり簡単な変装である。彼女は店の中に入っていった。
(何してんだ?あいつ)
少しすると、小さな紙袋を持って戻ってきた。小走りでザックのもとに行くと、袋の中身を差し出す。それは…チョコレートだった。
「これ、食べていいよ」
「おー」
一口で頬張るザック。口の中に程よい甘さが広がった。
「…バレンタインデーは、こうするの」
「そんなことしてどうすんだ?」
「どうするって…」
レイチェルが口ごもる。少し考え、小さな声で答えた。
「[小文字]"好きだよ"って、伝える…[/小文字]」
「ッ!!」
ぶわっとザックの顔が赤くなる。レイチェルは、フッと目を反らした。
「…ザック、もう行こう」
ふいっと向きを変え、歩き出すレイチェル。慌ててザックも追いかけた。
「おい待てよ!!」
「…そうだ」
クルリと振り向くレイチェル。彼女は――…小さく、いたずらっぽく笑う。その笑みに、ザックは一瞬目を奪われた。
「1ヶ月後、お返し待ってる」
「…あ?」
「その日は"ホワイトデー"っていうの。チョコを貰った人が、お返しする日」
そこまで言うと、レイチェルは再び背を向けて歩き出した。また、慌ててザックは彼女を追う。
「おい待てよ!なんだよ"ほわいとでぇ"って!!」
ザックの声が響く。が、今度はレイチェルは何も答えなかった。
「ったく…[小文字][小文字]チョコレート、ありがとよ[/小文字][/小文字]」
小さく呟いたザックの声が、レイチェルに届いたかは分からない。ただ、彼女の足取りはいつもよりも軽やかだった――…