最後にして最大最悪の種目徒競走の時間だ
…バン！（銃声）
ダダダダダダダダダ！　全員が走り始めるその間俺は頭をフル回転させてどう走ればどのルートなら、空気抵抗は…そんな事をずっと考えてしまう。負けたくない、守りたい、もうあんな事にはなりたくない。ただそれだけが頭をよぎる。そしてついに…自分の番が来た赤白どちらも同点の状態、ここで勝たないと全てが終わる。緊張感とプレッシャーに押されて内心凄く泣きそうな程までにもなっている
だけど守りたい一心は変わらない、体が女でも中身は男なんだ…！
実「（足が…重い…）」
足が重い…緊張感のせいだ。そして…
実「（負けるな負けるな！走れ走れはしれ！）」
凜「が、が…がんばって！！」
実「…あぁっ！！」
バサァァ！
転んでしまった。体の至る所が痛いたくさん出血してしまっている。だけど一瞬で立ち上がった。
目から涙が滲み出てる。だがそんなのお構い無しで走る少し遅れたが本気で走り続ける。ゴールテープまで後100メートル最後、最初にゴールテープを破ったのは…………、
勝利をつかみ取ったのは、この俺だった。
凜は泣きながら喜んでる、クラスメイトも顔を真っ赤にする程熱くなって喜んでいるそして俺も頭がクラクラする中本気で喜んだ。守れた事を実感したら安心して倒れ込んだ。
目覚めたのは1日後、病院のベッドのうえ
実「う、う〜ん…」
凜「！実！やっと…やっと起きたの？（泣）」
実「…え？」
凜が泣きながら言ってきた。どうやら1日寝込んでたらしい。医者によると、高血圧と熱中症が重なって極めて危険な状態だったらしい。
実「あれ…？俺、いつからねてたんだ…？」
凜「…1日前だよ…！」
実「そっか…心配させてごめん…」
凜「私のためにあそこまでしてくれてありがとう、ごめんね…」
そしてその後、学校でのいじめは無くなって無事いつもの生活が戻ったのだった。

happyend〜！