幼小中高大一貫!!! 戦国学院
昼休み───。
「信長くん、どこに行くの?」
「ん? 桜池だけど」
桜池は桜の形をした池。小学生のメダカの観察などに使う綺麗とも言えない池だ。沼に近い。
「観察しに行くの? 私も行っていいかな? メダカ、好きなんだよね」
「えーそのだな、ある奴と待ち合わせしてる場所なんだ。他の奴には来させるなって言われてるもんでな」
「あら…そうなの」残念そうにうつむくクラスの女子。
俺に気があるらしい。それは分かる。
桜池───。
「よお、『帰蝶』。お誘いありがとう」
本名で帰蝶と呼んだ。果たし合いをするんなら、幼なじみ風ではならないと思ったからだ。
「『帰蝶』!? なんで? 私、濃でしょ?」
普通の女子のしゃべり方だ。女傑のしゃべり方ではない。どうしてしまったんだか。
「だって、果たし合いだろ? 幼なじみとは戦いたくねえって思ったんだ」
すると、濃が微笑した。
「あんた、魔王だねえ。酷だねえ」
え? 俺が魔王だあ?
伝わったのか、
「だって、あんた、財閥のトップ1人やっつけたんだろ? そんな奴、どこにいるってんだ?」
と言った。
いつもと雰囲気が違いすぎて、ここがどこで、濃が誰かも分からなくなりそうだ。
「まあ、確かに」
「だろう? …私はね、市さまと浅井くん、徳川くんと瀬名さん、の二組を見て思ったんだ。『早くしなきゃ』って。私の気持ち、伝えさせてくれる?」
「おお…。いいけど…どうした?」
コイツどうかしたんだよ。何を言ってるかさっぱりだ。
[大文字][太字]「私、信長様が…好きなの!!!」[/太字][/大文字]
はぁはぁ…。息が荒い。相当な体力の持ち主だろうに。
───……うん?
「え!!!??? お、え、お前。今、なんて?」
「…なっ、女に二度も言わせないでもらえる?!」
え…濃は、俺が好き…で…?
「…俺も濃が好きだとおもってたんだぜ? 幼なじみって言ったのは、お前を傷つけたくなかっただけで」
「結果、傷ついたわ…」
「でも、お前以外に、嫁にと考えている奴はいない」
真っ赤になる濃を見ると、たまらなく愛おしく感じる。
「お受けします!」
どっちも勝ちのWinWin。
これは、胡蝶の勇者と第六天魔王の戦いの決着だった。
「信長くん、どこに行くの?」
「ん? 桜池だけど」
桜池は桜の形をした池。小学生のメダカの観察などに使う綺麗とも言えない池だ。沼に近い。
「観察しに行くの? 私も行っていいかな? メダカ、好きなんだよね」
「えーそのだな、ある奴と待ち合わせしてる場所なんだ。他の奴には来させるなって言われてるもんでな」
「あら…そうなの」残念そうにうつむくクラスの女子。
俺に気があるらしい。それは分かる。
桜池───。
「よお、『帰蝶』。お誘いありがとう」
本名で帰蝶と呼んだ。果たし合いをするんなら、幼なじみ風ではならないと思ったからだ。
「『帰蝶』!? なんで? 私、濃でしょ?」
普通の女子のしゃべり方だ。女傑のしゃべり方ではない。どうしてしまったんだか。
「だって、果たし合いだろ? 幼なじみとは戦いたくねえって思ったんだ」
すると、濃が微笑した。
「あんた、魔王だねえ。酷だねえ」
え? 俺が魔王だあ?
伝わったのか、
「だって、あんた、財閥のトップ1人やっつけたんだろ? そんな奴、どこにいるってんだ?」
と言った。
いつもと雰囲気が違いすぎて、ここがどこで、濃が誰かも分からなくなりそうだ。
「まあ、確かに」
「だろう? …私はね、市さまと浅井くん、徳川くんと瀬名さん、の二組を見て思ったんだ。『早くしなきゃ』って。私の気持ち、伝えさせてくれる?」
「おお…。いいけど…どうした?」
コイツどうかしたんだよ。何を言ってるかさっぱりだ。
[大文字][太字]「私、信長様が…好きなの!!!」[/太字][/大文字]
はぁはぁ…。息が荒い。相当な体力の持ち主だろうに。
───……うん?
「え!!!??? お、え、お前。今、なんて?」
「…なっ、女に二度も言わせないでもらえる?!」
え…濃は、俺が好き…で…?
「…俺も濃が好きだとおもってたんだぜ? 幼なじみって言ったのは、お前を傷つけたくなかっただけで」
「結果、傷ついたわ…」
「でも、お前以外に、嫁にと考えている奴はいない」
真っ赤になる濃を見ると、たまらなく愛おしく感じる。
「お受けします!」
どっちも勝ちのWinWin。
これは、胡蝶の勇者と第六天魔王の戦いの決着だった。