「信長、ポスト見ておくれ」
「ほーい」
昨日も一昨日もなかったから、今日もねえだろ〜。
ポストを開くと、1つの封筒が。誰からだろう。
『織田信長様へ』
え、俺？ 俺宛？
「中身見なきゃ分かんねえよな」パラリ…
『[明朝体]信長様、おはようございます。
[中央寄せ]今日こそ決着をつけとうございます。
昼休み、お時間よろしいでしょうか？
さっさと白黒はっきりさせましょう。
桜池においでくださいましね。[/中央寄せ]
[右寄せ]斎藤 帰蝶より[/右寄せ] [/明朝体]』
…
「は？ 帰蝶から…？ いや、濃…」
驚きすぎて、あだ名も忘れかけた。まさか、濃から
「果たし状が来るなんてな!! …受けてやるぜ!!!」
悪魔の笑いを早朝の町中に響かせた。