幼小中高大一貫!!! 戦国学院
「校歌を歌いました。とても良い歌声でしたよ。では全学年教室に帰りましょう」
「よっしゃー」「お尻が痛いよお」
「なんだかんだ、今回は楽しかったわね」「そうねえ」
その言葉を聞いて、司会の先生はハッとなる。
「そうそう、大学四年の織田君は残ってください」
「…なんでだ?」よく分からんな。
「まあまあ、頑張って来いよ」その声が笑っているから、ものすごく苛立つんだよ!
「今日は絶好調ねえ」濃まで!! 何が絶好調だよ!!?
それが声に出ていたらしく、
「あら? 自覚しておられませんの? 冗談のキレですよ」
と言って、去っていった。あの上品にひらひらと振った手が、妙にムカつくなァ。
「おーい、織田君。こっちにおいでよ」
司会の先生はなんと、濃の父、斎藤 道三だった。おおう、教師の中でも下剋上が、ねえ。
ジャンケン最強の先生が司会を務めることになっていて、去年までずっと同じ先生がしていた。確か…土岐先生とか言ったかな? それで今年初めて入って来た先生が斎藤…先生っていうワケだ。
「それで? 俺なんかしましたか?」
は〜〜〜……。声にもならないため息が聞こえた。
「自分のすることに自覚を持てんのかね?」
「俺がすることへの自覚…。俺はさっきの決意は、目立ってなんぼのものだったと考えています。つまり、俺にとって、最良の考えだということです」
俺、結構丁寧に話せるんだぜ!? 舐めてもらっちゃあ困る。
「それを訊いておるのではない。お前は悪いことをしたと思っておるかという質問だろう」
「普通ダメでしょうね。だって俺、人の子ですもん」
子どもじみた話し方だったかもしれない。…だが、これが本心だ。間違ったことは言っていない。
「つまり、確信犯か…」
「そうッスね」軽く流す。
「帰りなさい、ご両親には秘密とする」
帰りなさい。つまるところ、解放ということか。
(ま、市が母さんに言うけどね。ご報告ご報告っと)
教室までの道が、ものすごく短く感じたのは気のせいか? 足が軽くて、俺はスキップで帰った。
「よっしゃー」「お尻が痛いよお」
「なんだかんだ、今回は楽しかったわね」「そうねえ」
その言葉を聞いて、司会の先生はハッとなる。
「そうそう、大学四年の織田君は残ってください」
「…なんでだ?」よく分からんな。
「まあまあ、頑張って来いよ」その声が笑っているから、ものすごく苛立つんだよ!
「今日は絶好調ねえ」濃まで!! 何が絶好調だよ!!?
それが声に出ていたらしく、
「あら? 自覚しておられませんの? 冗談のキレですよ」
と言って、去っていった。あの上品にひらひらと振った手が、妙にムカつくなァ。
「おーい、織田君。こっちにおいでよ」
司会の先生はなんと、濃の父、斎藤 道三だった。おおう、教師の中でも下剋上が、ねえ。
ジャンケン最強の先生が司会を務めることになっていて、去年までずっと同じ先生がしていた。確か…土岐先生とか言ったかな? それで今年初めて入って来た先生が斎藤…先生っていうワケだ。
「それで? 俺なんかしましたか?」
は〜〜〜……。声にもならないため息が聞こえた。
「自分のすることに自覚を持てんのかね?」
「俺がすることへの自覚…。俺はさっきの決意は、目立ってなんぼのものだったと考えています。つまり、俺にとって、最良の考えだということです」
俺、結構丁寧に話せるんだぜ!? 舐めてもらっちゃあ困る。
「それを訊いておるのではない。お前は悪いことをしたと思っておるかという質問だろう」
「普通ダメでしょうね。だって俺、人の子ですもん」
子どもじみた話し方だったかもしれない。…だが、これが本心だ。間違ったことは言っていない。
「つまり、確信犯か…」
「そうッスね」軽く流す。
「帰りなさい、ご両親には秘密とする」
帰りなさい。つまるところ、解放ということか。
(ま、市が母さんに言うけどね。ご報告ご報告っと)
教室までの道が、ものすごく短く感じたのは気のせいか? 足が軽くて、俺はスキップで帰った。