幼小中高大一貫!!! 戦国学院
俺は織田信長。
今日は信忠と濃を連れて、本能寺に御参りに来ている。
何か騒がしい気がするが。
「わぁー!」
お坊さんが駆けてくる。なんだ?
「君たちは逃げなさい! さあ早く!」
「何があったのです!?」
息をゼェゼェ言わしているお坊さんに濃が聞く。
「実は、あなたの従兄と名乗る男が信長と信忠の命を差し出せと」
「光秀兄さんが!? …信長さま、どうなさいますか」
光秀か…
「仕方ないな。せめて、奥の方へ。見つからないように…」
濃がこくんとうなずいた。
何か引っかかった。おかしい…
「…濃、おまえの命は狙われていないはずだ。それに従兄だ」
「…信長様、私は共に死にます。最愛の旦那様を見捨てることなど出来ませぬ。それに、私が光秀兄さんと従兄妹なら、信長様だって従兄弟じゃないですか。狂っているのは兄さんです」
そうか…そうかそうか!
「みんなで死ねば怖くないです! 僕もいるから大丈夫!」
俺は、ふるふると首を横に振った。
「おまえだけには、死なないでほしい。血の繋がりがないのに、こんなことに巻き込まれ、不憫だ」
「いいえ!! 僕たちには“絆”があります!! 僕たちは“家族”なんですよぅ!!」
鋭い眼光で、俺を見つめ返した。
そして、信忠のくりくりとした瞳から一筋の涙の粒が頬を伝って落ちていった。
「信忠の言う通り、私たちは家族です。潔く果てましょう」
「はいっ!!」
「ああ、そうしよう」
と、その前に。
[中央寄せ][明朝体][大文字][太字]人間25年、下天の内をくらぶれば夢幻の如くなり[/太字][/大文字][/明朝体][/中央寄せ]
「さあ、天へと参ろうか! 皆で!」
今日は信忠と濃を連れて、本能寺に御参りに来ている。
何か騒がしい気がするが。
「わぁー!」
お坊さんが駆けてくる。なんだ?
「君たちは逃げなさい! さあ早く!」
「何があったのです!?」
息をゼェゼェ言わしているお坊さんに濃が聞く。
「実は、あなたの従兄と名乗る男が信長と信忠の命を差し出せと」
「光秀兄さんが!? …信長さま、どうなさいますか」
光秀か…
「仕方ないな。せめて、奥の方へ。見つからないように…」
濃がこくんとうなずいた。
何か引っかかった。おかしい…
「…濃、おまえの命は狙われていないはずだ。それに従兄だ」
「…信長様、私は共に死にます。最愛の旦那様を見捨てることなど出来ませぬ。それに、私が光秀兄さんと従兄妹なら、信長様だって従兄弟じゃないですか。狂っているのは兄さんです」
そうか…そうかそうか!
「みんなで死ねば怖くないです! 僕もいるから大丈夫!」
俺は、ふるふると首を横に振った。
「おまえだけには、死なないでほしい。血の繋がりがないのに、こんなことに巻き込まれ、不憫だ」
「いいえ!! 僕たちには“絆”があります!! 僕たちは“家族”なんですよぅ!!」
鋭い眼光で、俺を見つめ返した。
そして、信忠のくりくりとした瞳から一筋の涙の粒が頬を伝って落ちていった。
「信忠の言う通り、私たちは家族です。潔く果てましょう」
「はいっ!!」
「ああ、そうしよう」
と、その前に。
[中央寄せ][明朝体][大文字][太字]人間25年、下天の内をくらぶれば夢幻の如くなり[/太字][/大文字][/明朝体][/中央寄せ]
「さあ、天へと参ろうか! 皆で!」