幼小中高大一貫!!! 戦国学院
足利義昭は学院の校長だ。
義昭校長は俺を恨んでいる。
ことの始まりは、校長の俺嫌いだった───。
[大文字][太字]「信長を全方向から包囲せよ!!」[/太字][/大文字]
俺が学院を休んだ時に出されたそうだ。それにすばやく反応したのは、武田勝頼や上杉景勝などだ。
しかし、2人には力という力がない。だから、2人とも、父に報告した。
「信長をやっつけてやろう」
と。
もちろん、家康やサルは最後まで味方だった。家康は、
「僕が武田信玄さんを食い止めます! 安心してください!」
と言ってくれた。これほど心強いものはない。しかし…
「サル、お前、ファンたちをどうする気だ?」
「どうすると言われましても、時の流れに逆らうような真似は致しませんよお」
とサルが言った時。
「羽柴さ───んッ!!!」
「ふへ…?」
サルがマヌケ顔で振り向くと。
可愛らしい少女が駆けて来た。
「羽柴さん。一緒に連れて行って!」
「えーと…君は?」
「私、木下ねね! ねねと呼んで! 小学1年です!」
小一か…。だから、世間知らずなしゃべり方なんだな。
「校長先生が変なこと言うから、私、お母さんとケンカして、家を出たの! 私をかくまって?」
そこへ───。
「ねね〜!! どこなの?」
「お? あれがねねちゃんの母ちゃんかい?」
「ううん、違うわ。あれは…」
「叔母さんは優しいわよ〜。出て来て〜」
叔母ね。なるほど、なるほど。
すると、叔母が来た。ねねはサッと身構える。
「ねね! いたいた!母さんが探していたわ。でも、りりがあなたと反りが合わないのは知ってる。うちで暮らしなさい。りりには内緒にする」
「…え? …いい、の?」
「良いに決まってるじゃない! だって私たち、血の繋がった家族でしょ? そうだ。弥々は元気でやってるみたいよ」
親指を立てて、ウインクをする叔母。
叔母は俺たちにようやく気がついた。
「あら、お兄ちゃんたちは…ねねに優しくしてくれていたの? ありがとう! 私はねねの叔母、ミミよ。よろしくね。ねね、何かと迷惑かけると思うから、ごめんね」
「はあい」
家康の家。
「あっ、武田信玄さん来た!」
と思ったら…
「ひ弱な徳川など敵ではないわ。そのまま、信長の家まで突っ切る」
「…なんだって!? このまま行かせたら、先輩の信用を失う! 追いかけよう!」
家康はそう言って、追いかけていった。
義昭校長は俺を恨んでいる。
ことの始まりは、校長の俺嫌いだった───。
[大文字][太字]「信長を全方向から包囲せよ!!」[/太字][/大文字]
俺が学院を休んだ時に出されたそうだ。それにすばやく反応したのは、武田勝頼や上杉景勝などだ。
しかし、2人には力という力がない。だから、2人とも、父に報告した。
「信長をやっつけてやろう」
と。
もちろん、家康やサルは最後まで味方だった。家康は、
「僕が武田信玄さんを食い止めます! 安心してください!」
と言ってくれた。これほど心強いものはない。しかし…
「サル、お前、ファンたちをどうする気だ?」
「どうすると言われましても、時の流れに逆らうような真似は致しませんよお」
とサルが言った時。
「羽柴さ───んッ!!!」
「ふへ…?」
サルがマヌケ顔で振り向くと。
可愛らしい少女が駆けて来た。
「羽柴さん。一緒に連れて行って!」
「えーと…君は?」
「私、木下ねね! ねねと呼んで! 小学1年です!」
小一か…。だから、世間知らずなしゃべり方なんだな。
「校長先生が変なこと言うから、私、お母さんとケンカして、家を出たの! 私をかくまって?」
そこへ───。
「ねね〜!! どこなの?」
「お? あれがねねちゃんの母ちゃんかい?」
「ううん、違うわ。あれは…」
「叔母さんは優しいわよ〜。出て来て〜」
叔母ね。なるほど、なるほど。
すると、叔母が来た。ねねはサッと身構える。
「ねね! いたいた!母さんが探していたわ。でも、りりがあなたと反りが合わないのは知ってる。うちで暮らしなさい。りりには内緒にする」
「…え? …いい、の?」
「良いに決まってるじゃない! だって私たち、血の繋がった家族でしょ? そうだ。弥々は元気でやってるみたいよ」
親指を立てて、ウインクをする叔母。
叔母は俺たちにようやく気がついた。
「あら、お兄ちゃんたちは…ねねに優しくしてくれていたの? ありがとう! 私はねねの叔母、ミミよ。よろしくね。ねね、何かと迷惑かけると思うから、ごめんね」
「はあい」
家康の家。
「あっ、武田信玄さん来た!」
と思ったら…
「ひ弱な徳川など敵ではないわ。そのまま、信長の家まで突っ切る」
「…なんだって!? このまま行かせたら、先輩の信用を失う! 追いかけよう!」
家康はそう言って、追いかけていった。