幼小中高大一貫!!! 戦国学院
「新学期になりましたね。皆さんおはようございます」
『おはようございます!!』ホールに集まった、幼小中高大の全校生徒約1800人が、待ってましたと言わんばかりの大声で、元気よく挨拶をした。
俺は織田信長。二十二歳の大学生。この地区の政治家、織田信秀とその妻、土田御前の長男だ。母の名前は本名ではないらしいが、土田御前土田御前と言われ続けたので、本名を教える気が無くなったという。
1学年2クラス。1クラス、大体40〜50人ほど。これから始まる今年度が楽しみだ。そう考えていると。
[太字]クイクイ[/太字] 1年中半袖のブラウスの袖を誰かに引っ張られた。ふいっとそちらを向いた。
「信長様、ごきげんよう」
「よお、[漢字]濃[/漢字][ふりがな]のう[/ふりがな]! 元気にしてたか」
「ええ。家族皆、息災でございますわ」
にこっと微笑む濃にはどこか毒がある。元々『濃』は俺がつけたあだ名で、本名は[漢字]斎藤 帰蝶[/漢字][ふりがな]さいとう きちょう[/ふりがな]という。
「信長様、市さまがお見えですよ。なんて可愛らしいのでしょう。信長様の妹御とは思えませんね」
「ははは、アイツはモテるだろうなあ」いつもこんな調子だ。アイツにはこの学院で幸せな生活を送ってほしい。
「決めたっ!!!」
「何をよ?」濃が怪訝そうな顔で俺を見つめる。
「俺は、この学院に武を布く!!!」
張り切って言ったので、ホール全体に響き渡った。
くすくす、そしてあははと笑いの輪がホール全体を包み込む。濃も、笑いを堪えようとうつむいて、顔に掌を当てて、顔を真っ赤にして、本当に必死だ。でも俺は決意したんだ。笑われるようなことでは無いはず。妹、市の為にこの学院に武を布く!
「そう、この[太字]戦国学院[/太字]に!!!」
『おはようございます!!』ホールに集まった、幼小中高大の全校生徒約1800人が、待ってましたと言わんばかりの大声で、元気よく挨拶をした。
俺は織田信長。二十二歳の大学生。この地区の政治家、織田信秀とその妻、土田御前の長男だ。母の名前は本名ではないらしいが、土田御前土田御前と言われ続けたので、本名を教える気が無くなったという。
1学年2クラス。1クラス、大体40〜50人ほど。これから始まる今年度が楽しみだ。そう考えていると。
[太字]クイクイ[/太字] 1年中半袖のブラウスの袖を誰かに引っ張られた。ふいっとそちらを向いた。
「信長様、ごきげんよう」
「よお、[漢字]濃[/漢字][ふりがな]のう[/ふりがな]! 元気にしてたか」
「ええ。家族皆、息災でございますわ」
にこっと微笑む濃にはどこか毒がある。元々『濃』は俺がつけたあだ名で、本名は[漢字]斎藤 帰蝶[/漢字][ふりがな]さいとう きちょう[/ふりがな]という。
「信長様、市さまがお見えですよ。なんて可愛らしいのでしょう。信長様の妹御とは思えませんね」
「ははは、アイツはモテるだろうなあ」いつもこんな調子だ。アイツにはこの学院で幸せな生活を送ってほしい。
「決めたっ!!!」
「何をよ?」濃が怪訝そうな顔で俺を見つめる。
「俺は、この学院に武を布く!!!」
張り切って言ったので、ホール全体に響き渡った。
くすくす、そしてあははと笑いの輪がホール全体を包み込む。濃も、笑いを堪えようとうつむいて、顔に掌を当てて、顔を真っ赤にして、本当に必死だ。でも俺は決意したんだ。笑われるようなことでは無いはず。妹、市の為にこの学院に武を布く!
「そう、この[太字]戦国学院[/太字]に!!!」