バッドバレンタイン
#1
もうすぐバレンタイン。私には関係ない行事だ。周りはチョコをあげたり、もらったりしているけど、私はもらえない。それがとても残念だった。
[水平線]
ある年のバレンタイン、私は家の庭で座っていた。ここからは外の様子がよく見える。元気なJK、ヨロヨロ歩いている高齢者。私はあの人もチョコをあげるのだろう、と考えていたとき、目の前に小さな男の子が私の前で立ち止まった。なんだろうと思っていると口にチョコを入れられた。私は初めてチョコを食べれて嬉しかったが、いきなり口の中に入れるのはどうかと思う。美味しく食べているとなぜか急に苦しくなった。恋の方の苦しいではない、死にそうな方の苦しいなのだ。私は倒れ、男の子を見た。男の子はオロオロしながらこっちを見ている。苦しんでいると家の人が私を見つけ、抱き上げた。その瞬間私はもう限界と思い、目を閉じた。視界が真っ暗になり、家の人の声もチョコの味もなくなったが、首輪のキーホルダーが揺れているのは感じ取れた。
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ある年のバレンタイン、私は家の庭で座っていた。ここからは外の様子がよく見える。元気なJK、ヨロヨロ歩いている高齢者。私はあの人もチョコをあげるのだろう、と考えていたとき、目の前に小さな男の子が私の前で立ち止まった。なんだろうと思っていると口にチョコを入れられた。私は初めてチョコを食べれて嬉しかったが、いきなり口の中に入れるのはどうかと思う。美味しく食べているとなぜか急に苦しくなった。恋の方の苦しいではない、死にそうな方の苦しいなのだ。私は倒れ、男の子を見た。男の子はオロオロしながらこっちを見ている。苦しんでいると家の人が私を見つけ、抱き上げた。その瞬間私はもう限界と思い、目を閉じた。視界が真っ暗になり、家の人の声もチョコの味もなくなったが、首輪のキーホルダーが揺れているのは感じ取れた。
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