【大型企画・参加型】【軍が人手不足という致命傷】ルベルライトの痕跡
ルベルライト。
似ているものとして、まず一番に出るのは「ルベライト」だろう。
まず名前から似ているのだ。
ただ、明確に違う点として挙げるとそれは「色」。
「ルベライト」はピンクサファイアに近いマゼンタカラーの宝石。
対して「ルベルライト」はルビーとルベライトを混ぜたような赤色をしている宝石だ。
そこで2つの名を合わせ、「ルベルライト」の名がついたと言われている。
なお諸説ありと言われているが、これが最有力説と昔から言われている。
[太字]______ただルベルライトの赤色が、ルビーの赤色ではなく鮮血の赤色を浮かべるようになったのは、いつからだっただろうか。[/太字]
[水平線]
パンッ___
乾いた銃声が響く。
ふと見やると薄っぺらな的には穴が開いており、位置からしても頭、その中心を見事に撃ち抜いているのが分かる。
「.........次は心臓............」
そう小さく呟いてまた構え直す。
パァンッ
一撃は少し逸れていき、肺の片割れに放たれる。
「............。」
一撃を外していた、短く切り取られた黒髪に、安全ピンをいくつも刺した左耳の青年は不満げな表情だった。
「......もうちょい肩の力、抜いて撃て」
突如後ろに気配がする。
安全ピンの彼、[太字]オペラ・シンセサイズ[/太字]が振り返り、いたのは紺色の髪、月夜でも輝きそうな黄色の瞳。
それは間違いなく遠距離部隊 隊長、[太字][漢字]月笠[/漢字][ふりがな]つきがさ[/ふりがな] [漢字]遥歩[/漢字][ふりがな]あゆむ[/ふりがな][/太字]の姿だった。
「えっ、あっ、隊長.........肩の力抜くんすね?」
そう言ってまた銃を.........スナイパーライフルを構え直す。
「...............ッ」
パンッ
______銃弾は、心臓へ一直線に飛び貫いた。
............ふと横を見るといつの間にか他の隊員も練習に参加していたようで、各々射撃練習をしている。
どこを見ても雪のような純白の姿。それ故に銃器の黒が際立って見える彼女は[太字]フィーラ・ハスロ[/太字]。
そのさらに隣、真剣な眼差しで銃を握っているのは.........確か、[太字]アビューズ・テルミア[/太字]と言ったはずだ。
アビューズと言った方は最近この軍に入ったばかりの新人で、筆記試験も悪くない成績だったらしい。
パンッ
バンッ
ただ遠距離部隊の中で響くのは銃声とひとつまみした程度の話し声、
[太字]それと、今日やっている近距離部隊の中距離部隊の合同戦闘訓練で発生する轟音だけだった。[/太字]