【大型企画・参加型】【軍が人手不足という致命傷】ルベルライトの痕跡
ルベルライト。
それは、ある頃に「名宝」として知れ渡った宝石だった。
情熱を閉じ込めたかのような鮮やかで美しく、
それでもその色から鮮血を連想するような事のない赤色だった。
[太字]______あの時までは。[/太字]
[水平線]
ここに、1つの国あり。
名を、[太字]「______ 」と言った。[/太字]
片手で数える方が早いほど戦争に強い国だった。
下町は今日も国民たちの笑顔と助け合いの精神で空気が満たされており、
中には荒れ狂ったスラム街があったり、
誰にも知られていない秘密基地も、どこかにあったり。
でも軍人の養成所、およびこの国における軍事国家のいる城の向こう側。
[太字]その先に下町のような暖かな空気はどこにもない。[/太字]
ただ突っ立って待っても、いつまでも殺風景な景色が広がるだけだった。
「............。」
自分の息で少し曇った窓のガラス越しにそれを見ていた。
[斜体]コンコン[/斜体]
「.........入ってええで」
[斜体]ガチャリ[/斜体]
「.........失礼します」
「[漢字]雫弥[/漢字][ふりがな]だいや[/ふりがな]か。何の用や?」
[太字][漢字]彩葉[/漢字][ふりがな]いろは[/ふりがな] [漢字]雫弥[/漢字][ふりがな]だいや[/ふりがな][/太字]「紅茶を持ってきました。」
「そういうのは日本酒とかでええのに.........」
雫弥「あなたに日本酒を飲ませると暴れるんで持ってくることはないですね」
「(´・ω・`)......」
______こんな調子で今日も「ルベルライト」を探している。