後宮の妖女はいつか花をさかせる
梨紫(リーシ)の家からでてから何時間かたっただろう。だんだん明るくなってきた。
のどがかわいた
こんなバカなことしなければよかった。なんてことやっちゃったんだろ。
後宮に戻ればいいのかわからない。そのまま売られれば良かったのかわからない。
もう別に高い立場なのだから、そういうことがあるのは仕方がないと割り切れば良かった。香華(シャンカ)の妖女だと言われてきた瞳にうっすらと涙がでる。
後宮に戻って香華と抱きしめてほしい。でもこんなことやって戻れるはずがない。
もうここまできたのだ。
もう私は戻らない。
涙で濡れた裳(スカート)を握り締め、綺麗な朝焼けを見つめた。
のどがかわいた
こんなバカなことしなければよかった。なんてことやっちゃったんだろ。
後宮に戻ればいいのかわからない。そのまま売られれば良かったのかわからない。
もう別に高い立場なのだから、そういうことがあるのは仕方がないと割り切れば良かった。香華(シャンカ)の妖女だと言われてきた瞳にうっすらと涙がでる。
後宮に戻って香華と抱きしめてほしい。でもこんなことやって戻れるはずがない。
もうここまできたのだ。
もう私は戻らない。
涙で濡れた裳(スカート)を握り締め、綺麗な朝焼けを見つめた。