後宮の妖女はいつか花をさかせる
自分が厄病神なんだ。後宮でも、ここでも自分の居場所なんかないんだ。
「もう自分なんか… そう言いかけた時
「見つけた。ここにいたんだね。香華(シャンカ)」
優しい声の方を向くと、良炎(リョウエン)がいた。
「あれ泣いてるの」
まだ慣れていないのか少し、心配そうな感じだった。
良炎が近くにしゃがんで目線を合わせる。その顔は整った顔立ちだった。燕印(エンイン)国民の見た目。サラリと聖水のように流れる黒髪。夜を照らす黒曜石のような瞳。羨ましい。自分は年老いたような白髪に、ふわりとしているが髪質に合わないくせっ毛。それに父にも母にも似なかった、空色の瞳。ほんとにヤダ。
「えっと大丈夫?」
ずっと黙ってじっと相手の方を見つめていたから困惑させてしまったようだ。
「はっはひ」
泣いていて上手く喋れない。良炎が大丈夫だと言って背中をさすってくれる。安心した。
「大丈夫。犯人は香華と父さんが追ってるから」
その優しい声で伝えられた言葉にさらに安心させられた。
「もう自分なんか… そう言いかけた時
「見つけた。ここにいたんだね。香華(シャンカ)」
優しい声の方を向くと、良炎(リョウエン)がいた。
「あれ泣いてるの」
まだ慣れていないのか少し、心配そうな感じだった。
良炎が近くにしゃがんで目線を合わせる。その顔は整った顔立ちだった。燕印(エンイン)国民の見た目。サラリと聖水のように流れる黒髪。夜を照らす黒曜石のような瞳。羨ましい。自分は年老いたような白髪に、ふわりとしているが髪質に合わないくせっ毛。それに父にも母にも似なかった、空色の瞳。ほんとにヤダ。
「えっと大丈夫?」
ずっと黙ってじっと相手の方を見つめていたから困惑させてしまったようだ。
「はっはひ」
泣いていて上手く喋れない。良炎が大丈夫だと言って背中をさすってくれる。安心した。
「大丈夫。犯人は香華と父さんが追ってるから」
その優しい声で伝えられた言葉にさらに安心させられた。