えっもしかして妖女のような見た目がバレた！？マズイ。
「どれどれ」
そういって男が近付いてくる。
「嗚呼そこのお前、商店閉めたら赤新（セキシン）館の近くの桜並木で待っている。」
そう三十路手前程のの男に言われた。
ある程度、客を捌ききった後、店を閉め少し怖いけれど待ち合わせ場所へ行くと、
「まさか本当に来てくれるとはなあ。」
と言われた。で
「お前はどうしてこんなことをやっているんだ。」
「えっと家出してきて、どうしようかと思って稼ぐために」
「そうか。まあ訳アリっぽいしとりあえず、おい鈴（リン）案内してやれ。
こうして、また同じような出来事が起きてしまった。