【 参加〆 】 #ぼくたちは人ではありません 。
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ここはとある町の一角にある 、 人外が暮らす 広い新築の家 。
黒色の鉄製の柱とダークブラウンの木材が 、 庭にあるライトで美しく照らされている 。
綺麗な満月が出ているとはつゆ知らず 、 その家の住人たちはだらだらと夜を過ごしていた 。
? 「 ゔに゙ゃぁああ !! また負けたぁ゙ !! 」
そう叫んで仰け反ったのは 、 猫又である “ [漢字]一[/漢字][ふりがな]いち[/ふりがな][漢字]ノ瀬[/漢字][ふりがな]のせ[/ふりがな] [漢字]柚[/漢字][ふりがな]ゆず[/ふりがな] ” 。
人間の姿と猫の姿を使い分けられるのは勿論 、 相手幻覚を見せることができる能力を持っている 。
普段は出していないが 、 こうして家でリラックスしているときや 感情が昂ったときには 、 猫耳と二又に分かれた尻尾が ぴょこんと飛び出る 。
? 「 あはは 、 やっぱ柚は下手くそアル 〜 」
そう言ってからからと笑ったのは 、 人魚である “ [漢字]莉[/漢字][ふりがな]り[/ふりがな] [漢字]心[/漢字][ふりがな]み[/ふりがな][漢字]协[/漢字][ふりがな]しぇん[/ふりがな] ” 。
人魚と言っても今の下半身は人間で 、 柚と同様使い分けができる 。
泳ぎは抜群だが 、 人魚になったときは骨が剥き出しになるので 、 少しイレギュラーな人魚である 。
? 「 もう少し練習した方がいいんじゃないの ? 」
嘲笑気味に柚に言ってのけたのは 、 吸血鬼である “ [漢字]六[/漢字][ふりがな]りく[/ふりがな][漢字]波羅[/漢字][ふりがな]はら[/ふりがな] [漢字]単[/漢字][ふりがな]ひとえ[/ふりがな] ” 。
こちらは人間との区別がほぼ無く 、 能力を発動するときに目が赤くなる程度だ 。
基本的に人間を襲って血を飲むのを嫌っているので 、 野菜ジュースで代用しているらしい 。
? 「 柚が下手くそなのはいつものことだけど 、 やっぱ単は上手いなあ 」
感心したようにうんうんと何度も頷いたのは 、 狼男の “ [漢字]喜[/漢字][ふりがな]き[/ふりがな][漢字]内[/漢字][ふりがな]ない[/ふりがな] [漢字]陀[/漢字][ふりがな]たい[/ふりがな][漢字]生[/漢字][ふりがな]け[/ふりがな] ” 。
テンションが高く 、 頭は良いのに狂っている うるさい奴だ 。
満月の夜に狼男に変貌する … なんて決まりはなく 、 ただ姿を動物の狼に変えるだけならいつでもできるらしい 。
? 「 お前らゲームするのはいいけどさ 、 もうすぐご飯だからな ? 」
少し呆れ顔でキッチンから呼びかけたのは、みんなの保護者的存在で、白虎の “ [漢字]白[/漢字][ふりがな]はく[/ふりがな][漢字]夜[/漢字][ふりがな]や[/ふりがな] [漢字]喜雨[/漢字][ふりがな]きゆ[/ふりがな] ” 。
その名の通り 、 美しく白い毛並みを持つ虎に変身でき 、 本気を出したら恐らく5人の中で一番強い 。
ただ 、 よっぽどのことがない限りは本気を出さないので 、 普通に優しくていい奴だ 。
柚 「 私がゲーム下手くそなのは認めるけど 、 何もそこまで言わなくていいじゃん … 」
単 「 いや 、 下手くそは下手くそだから仕方ない 」
蛇生「 右に同じ 」
心协「 左の左に同じ 」
喜雨「 もういいから ! 早くご飯の準備しろ !! 」
4人「「「「 はぁい 」」」」
─── これは 、 人間界に溶け込んで暮らす 、 人外たちの物語である 。
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なんかすごい大作が始まるみたいな文 …
いや全然大作じゃないです 、 期待しないで下さい !!!