俺がBLなんて⁈
『腐腐腐、このカプ、最高すぎる!』
俺、小原叶斗(おはらかなと)は、見ての通り腐男子という生き物だ。
23歳、会社員、童貞、彼女いない歴=年齢の悲しい生き物。
今は会社の休み時間、スマホでBL小説「白と黒」という中華BLを読んでいる。
「コンコンコンコン」
ドアを叩く音だろうか。どうせ課長のくだらない話か部下の助けを求める話だろう。
「なんでしょうか」
ビンゴ!課長の話だ。
「小原くん、○○君(部下)が△△会社に忘れ物をしちゃってねぇ。○○君、△△会社の道忘れちゃったみたいで。」
なんか嫌な予感…
「は、はぁ。それがなんなんでしょうか?」
社会人なんだから道くらい覚えろよ…
「それでね、○○君これから会議だから、小原君が忘れ物、取りに行ってほしいんだよ」
はぁ?○○か課長が取りに行けぇ!
もちろんこんなことは言えず…
「はい。わかりました。」
めんどくさ…。白と黒を読みたいのに…。
こっちだって仕事しなきゃなのに…。
「そうだ!10分以内に戻ってきてね!○○君が会議で必要だから」
は?ふざけんなクソ課長め。
そう思いながら会社を出る。
『走らないと、間に合わないぞ?』
信号待ちの時間がうっとうしい。
時計をチラッと見…
「ゴォォ!」
「お兄さん危ない!」
なんだろう?音のする横をみた。
「あぁ。こんなに人が集まってる。」
これが小原叶斗の最後の思考だった。
俺、小原叶斗(おはらかなと)は、見ての通り腐男子という生き物だ。
23歳、会社員、童貞、彼女いない歴=年齢の悲しい生き物。
今は会社の休み時間、スマホでBL小説「白と黒」という中華BLを読んでいる。
「コンコンコンコン」
ドアを叩く音だろうか。どうせ課長のくだらない話か部下の助けを求める話だろう。
「なんでしょうか」
ビンゴ!課長の話だ。
「小原くん、○○君(部下)が△△会社に忘れ物をしちゃってねぇ。○○君、△△会社の道忘れちゃったみたいで。」
なんか嫌な予感…
「は、はぁ。それがなんなんでしょうか?」
社会人なんだから道くらい覚えろよ…
「それでね、○○君これから会議だから、小原君が忘れ物、取りに行ってほしいんだよ」
はぁ?○○か課長が取りに行けぇ!
もちろんこんなことは言えず…
「はい。わかりました。」
めんどくさ…。白と黒を読みたいのに…。
こっちだって仕事しなきゃなのに…。
「そうだ!10分以内に戻ってきてね!○○君が会議で必要だから」
は?ふざけんなクソ課長め。
そう思いながら会社を出る。
『走らないと、間に合わないぞ?』
信号待ちの時間がうっとうしい。
時計をチラッと見…
「ゴォォ!」
「お兄さん危ない!」
なんだろう?音のする横をみた。
「あぁ。こんなに人が集まってる。」
これが小原叶斗の最後の思考だった。