雪景色の中の希望花へ
#1
# 私らまた、同じ空を歩いている。
____君が消えて、幾つの日が経っただろう。
______________あの時ほど、泣いた日はあっただろうか。
「おはよう、奈々。」
私、[漢字]海南 奈々[/漢字][ふりがな]うなみ なな[/ふりがな]。
今は少し仕事の有給だ。
______で、こっちが[漢字]初海 羽瑠人[/漢字][ふりがな]しょうみ はると[/ふりがな]。昔っから仲のいい親友。
羽瑠人「…今日、何時から行く?」
いつもより控えめに、でも変わらない愛想を見せながら話す。
…私だって人のこと言えないけど…
「んー……お菓子作ってからにしたいな。あげたいし」
羽瑠人「了解。[漢字]意李[/漢字][ふりがな]イリ[/ふりがな]は行かないのか?」
「意李あんま関わってなくない?((」
羽瑠人「………確かに。あれというよりか…」
二人「[大文字]会ったことないじゃん!!![/大文字]」
こんな会話は日常茶飯事。
…意李は私の子供。
34歳ながら、子育ては頑張ったんだよなぁ〜…
奈々「よーし、作ってくる!!」
羽瑠人「はーい。じゃ俺二人呼んでくるわ」
奈々「おっけ〜!」
[水平線]
[水平線]
[水平線]
____出発の時間。
親友兼羽瑠人のお嫁さん、[漢字]瀬奈[/漢字][ふりがな]セナ[/ふりがな]に
幼馴染兼私の婿さん[漢字]呼多[/漢字][ふりがな]こた[/ふりがな]。
この四人で大体毎年……来る。
瀬奈「ぜぇっ、はぁ………いくらなんでも早いっ!!」
呼多「ははは…()今日はいつになく張り切ってるもんね〜、[小文字]雪降ってるけど[/小文字]」
奈々「よーっし、行こう!!!」
瀬奈「[小文字]ちょ[/小文字]……早い!!!!そして寒い!!!雪!!!!」
羽瑠人「呼多何持ってきたー?」
呼多「俺は毎度同じように苺大福」
羽瑠人「飽きねーかそれ〜?((」
瀬奈「………聞いてる!?!?(((」
[水平線]
____私らがここへ来た理由。
私のせいで救えなかった命。
少しでも、償いをしたい。
__あの日は、雪の降る日だった。
今と同じように、『最高寒波』だった。
______止まない風と雪に、全てを塞がれて。
奈々「久しぶり、元気してた?」
羽瑠人「……ほんと、あの日みたいに寒いな。」
瀬奈「……今思えば本当に、気が合ってたなぁ。」
呼多「もっと話しておけばなぁ…って、毎年後悔が消えないよ」
奈々「……」
奈々「[太字]ごめんなさい、[漢字]蘭棟[/漢字][ふりがな]ラムネ[/ふりがな]ちゃん[/太字]」
羽瑠人「[太字]……と、[漢字]風斗[/漢字][ふりがな]ふうと[/ふりがな]な。[/太字]」
瀬奈「……、ほんっと、バカだよ…」
呼多「はぁ……、」
謝って済むことでも、
死んで償える事でもない。
[太字]だから私は生きる。[/太字]
[太字]______あの子に、私が『生きて』と言ったように。[/太字]
[右寄せ]「奈々さんは、生きてください」[/右寄せ]
[右寄せ]「生きていないと、駄目なんです」[/右寄せ]
羽瑠人「……」
奈々「死ぬ一秒前まで、私は笑いたい。」
奈々「笑ってふざけて……って!」
瀬奈「……うん。」
呼多「そりゃあ、今逝ったら怒られちゃう」
奈々「……だよね!」
[太字]_______今も私は、大好きな仲間とこの人生という道を歩んでいる。[/太字]
/ 1