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新しい花が咲く頃に=あいがに(略)

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新しい花が咲く頃に

#7

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『.........』
「.........」







チクタク、と時計の音がよく響く

公園のベンチ、子供が遊んでいる姿が少し見える

この気まずい空気をどうにもできず、時間は過ぎていく

「......っあ、の」と私が意を決して、口を開いた











『.......まず、嘘ついてごめん』










「........許さねぇっつったら」




『.....そこは許してよ』









ふっ、と少しの笑いが溢れる。

それに釣られ、私も笑いを溢す。そのまま2人、少し懐かしさを取り戻した

先程まで固かった空気が柔らかくなっていく










「俺なぁ、ずっと後悔してたんだよ」





『......うん』








「すれ違い起きてなかったら、俺がなんか言ってたら、なんかしてたら........今も、白藍の........!.......あぁ"っくそ、なんか恥じぃわ......」








髪を掻きむしりながらそっぽを向く晴誠くんに、そんな癖、あったなと勝手に思い出す

はる、ごめんね。私が何も言わなかったから。.......ううん、今でも言えない









「........なんで、明星高(めいせい)行ったのか教えてくんねーの?」







『なんでって..........』








眉を下げながら優しく笑いかけてくれる晴誠くんに、つい本音を言ってしまいそうになる

私は目を逸らして、『......そりゃあ、自分が行きたかったし、偏差値も合ってたから.....。』と呟き気味に言う

晴誠くんは、俯いて「......そーかよ」と納得のいかない、と言いたげな声で察してくれた


俯いた顔を上げ、晴誠くんが前を向く












「白藍ってさ、ふらっと居なくなりそうなんだよな」







『.......っえ、?』









「なんか秘密ごと多いし、踏み込ませてはくれねーし。知らないうちにいつの間にか、白藍は居なくなりそうなんだよ」









それがすっげー怖かったんだろうな、と目を伏せがちにして笑う

「まぁさ、今後悔してももう手遅れだし」と晴誠くんが続ける











「なぁ、白藍。一緒に居たの、彼氏だろ」









『.......っ、うん。.....そだよ』








「ははっ、やっぱな」










彼氏の威嚇感じたわ、と怖がる様子を見せる晴誠くん

"彼氏の威嚇"って........。洸先輩が、?勘違いだって.......

"勘違い"。そう思わなければ、洸先輩への罪悪感が拭いきれない







苦しい、痛い、嬉しい、心地良い。色んな感情が突き刺さって、胸が痛い

はると会って、どこか"嬉しい"と感じた自分が居た

はるとは円満に終われたとは言い切れない、だからこそ私は、どこまでも未練がましく引っ付いている











「彼氏と幸せに、な」













だから、晴誠くんが言ったこの言葉に私は胸を痛めるしかなかった











(....ははっ.........言われなくても、幸せだから)
(.......良かったじゃん)







…トリトマ「恋するつらさ」「あなたを思うと胸が痛む」





作者メッセージ

最近紙に小説書いて、書くときに分かんなかった漢字をノートに書く、という効率的な勉強法してます。

2025/02/12 16:07

渡会天乃♣︎💐 ID:≫ 11GsR4EM2gvPY
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