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新しい花が咲く頃に=あいがに(略)

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新しい花が咲く頃に

#4

土を入れる






ぞろぞろと人が入り、席が埋まっていく

私はそれを眺め、暇していた

けれど、








『なーんかなぁ..........』








暇なはずなのに、暇じゃない

暇なこの時間も、私にとっては幸せだと思える。

ただの木の椅子に座れる、皆んなの中に混じれる、教室の空気が吸える。


そんな当たり前のことが、当たり前だと思えることは、とても喜ばしい




自分の机から見える青空は、とても澄んでいた






------------








「2-2担任、城市蘭華(しろいち らんか)です。1年間よろしくね」








可愛らしい字で黒板に書かれた、「城市 蘭華(しろいち らんか)」という文字。

城市蘭華先生の第一印象は、お淑やか、甘美、上品、高貴だった。周りにふわふわと優しい花が咲いていそうだ









「.....んと、直ぐで申し訳ないんだけど、今から始業式だから並んでくれるかな?」







どんな並び順でもいいよ、と割と適当に並び始めた

そんな時に、私の前に割り込んできた者が1人












「ん、俺ここな〜!」







『蛭ケ島くん私好きすぎ〜』





「殴るぞ」









冗談飛ばすと、間入れずに無表情で言われた

きゃー、こわぁい.....!と怯えた仕草をしたら、呆れられた。私はそれに、少し笑みをこぼした

こんな、何気ない日常でだって笑える私は、とんだ幸せ者だ





-------------










「ーーーだ、ーーすーなーーーーーら。ーーーーすねーーー一ーーーいーー」








あまり耳に入ってこない校長先生の話。

まぁ、主に聞いてなくても影響はないだろうに











「恵林寺〜?起きてっかー?」




『おーおー、蛭ケ島くん........めちゃ眠いですよ』








寝んなよー、と眠たそうな声色で言われ、お互い様だな、と考える

そんな、彼の背中を見ていると気づくことがある。........蛭ケ島くん、どこ見てんの?


彼の視線はやや左へと、向かっていた。ははーん?蛭ケ島くん、さては........













『浅間先輩見てんの?』







「........!」








蛭ケ島くんに問いかけると、肩が上がり、図星だということを感じられた

なぁに、校長の話聞かずに好きな人見てんだ










『浅間先輩きれーだねぇ.......』






「だろ?」









自慢気に口角を上げる蛭ケ島くんに、なんで自慢気なの、と後ろからデコピンを打つ

痛いと悶えるフリをした蛭ケ島くんを置いて、浅間先輩を見る


いや、本当に綺麗だな.......?サラサラの茶髪ロングにぱっちり二重、凛々しい背筋。まるで高嶺の花だ







そうしたら茶髪の髪がさらりと華麗に揺れ、綺麗な黒の目が私を見つける

あっ、見過ぎたかな.......蛭ケ島くんが目ぇ合ったら良かったのに

私の周りの空気が酷く冷たくなる


浅間先輩はニコリと笑い、周りに鋭い花が咲き乱れる






『.......っ、?』







冷却室に居るように、空気が重く冷たい



ぶるりと身震いを起こした身体に、疑問を覚えるしかなかった










(気のせい、だよなぁ........?)






…ルドベキア「あなたを見つめる」「正しい選択」「公平」「正義」



作者メッセージ

城市 蘭華(しろいち らんか)

・2-2担任 
・既婚者
・生徒思い


💐花言葉💐

カサブランカ→「純粋」「無垢」「祝福」「甘美」「壮大な美しさ」「高貴」「威厳」
たんぽぽ→「愛の神託」「神託」「真心の愛」
イチゴの花→「あなたは私を喜ばせる」「幸福な家庭」「尊重と愛情」「先見の明」
白いバラ→「心からの尊敬」「無邪気」「純潔」「相思相愛」「約束を守る」「私はあなたにふさわしい」「あなたの色に染まる」
ピンクのバラ→「感謝」「しとやか」「上品」「感銘」

2025/02/02 18:01

nako♦︎☕️ ID:≫92AMLsj.b0ZNg
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