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新しい花が咲く頃に=あいがに(略)

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新しい花が咲く頃に

#2

スコップを持つ






何も変わらない日常。少し変わったとしたら、今日がクラス替えなだけ

焼き上がった良い匂いのパンを一口齧る

テレビを付けて、いつも通り占いを見る









「ごめんなさい!最下位は、"牡羊座"の貴方!」






「物事が上手くいかなくなり、焦る気持ちが急速!!でも、今日は








ずっと会いたいと思ってた人と再会できるかも!?」







『.........』






「そんなあなたのラッキーアイテムはーーーーー」





パンを食べる手が止まる。いつもは気にしない筈の占い。義務的に見ている占い

この時は、何を思ったかその情報だけしっかりと耳を通って、リピートする

テレビの音も曖昧だ。私が一つ、瞬きをすると世界の音が入ってきた



今日は、とんでもない一日になりそうだなぁ..........





----------------






靴をトントンと整えて、立ち上がる

鏡で、手入れされた黒の髪を整えて、ドアノブに手を掛ける

インターホンとドアノブが開く音が、重なり聞こえる









『「あ」』








『"洸先輩"......!』





「あはは、驚かせちゃった?」








俺もびっくりしたんだけど、と柔らかい笑顔で言う先輩

爽やかな雰囲気を纏わせて、さらりと手を取られる







『久しぶりですね、洸先輩』




「そうだね。春休み全然遊んでなかったしね」





『私に会えなくて寂しかったですか?』





「寂しかったよ?ずっと白藍ちゃんのこと考えてた」







此方を覗き込み、少し遠慮気味で照れたように言う

でも、その先輩には何処か余裕を感じて、此方が耳を染めることになった







『.......本当ですかね.....』





「あはは、本当だって!白藍ちゃん、照れてるしね」




『先輩が余裕持ちすぎなんですよ!』







っふはは、白藍ちゃん面白い、とイタズラ気味に笑う

絶対バカにしてますよね.......?

先輩の笑顔が、落ちた花弁に反射して、とても輝いて見える







「ふふっ.......白藍ちゃん、学校着いたよ」





『わっ、もうですか........』






気が付いたら校門を潜っていて、校舎が見えていて、後ろから男女の話し声も聞こえた

風鈴が音を鳴らすように、私のお守りの音が聴こえる


ふわりと、撫でるような風が吹き、サクラが舞う




サクラに後押しされるよう、校舎へと一歩近づいた









(.......白藍?)
(はーくん?どうしたの?)






…サクラ「精神美」「優美な女性」「純潔」






作者メッセージ

今日は絶対夜にお風呂入る。寝落ちしない。
けど、今からアニメ見る!!

2025/01/30 19:53

nako♦︎☕️ ID:≫99Fmr9WYuqwdc
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