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新しい花が咲く頃に=あいがに(略)

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新しい花が咲く頃に

#16

蛇口を閉める

『あさま先輩、って.......』








声が小さくなる。驚きのあまり、呂律がよく回らない

浅間先輩と、洸先輩。このことを言われて最初に、蛭ケ島くんに同情してしまう。







「........俺は、浅間先輩の気持ちとか、汲み取れねぇから分かんないけどさ」









「恵林寺は、どうしたいわけ」










心の内を見透かされそうな、揺れる瞳に不安を感じる

怖いだろうな、失恋と同じようなもんだもんな、辛いだろうな。私の頭に出てくるのは、蛭ケ島くんへの同情ばかりで、洸先輩という存在を忘れそうになる


私が、どうしたいか









『........ごめん、時間欲しい』









受理できない情報を抱えて、その事実を遠ざけた







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まだまだ明るい空を見上げながら、家へと足を動かす。

浅間先輩、洸先輩.........。2人は、どういう関係なんですか?

洸先輩の優しい笑顔と、浅間先輩の私に向ける鋭い雰囲気を思い出しながら、"嫌な予感"を振り払う







『.........絶対、そうなりませんように』






微かな同情と、幸せを込めて。








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「........恵林寺、おはよ」





『.......あ、おはよ....』








テンションの低い蛭ケ島くんに挨拶をされ、気が抜けた返事をしてしまう

なんだか気まずくて、自分の席に着いて、ぼーっと空を眺める


雨が降っていて、湿っている空気。若干濡れている服。これを感じられる。今は、ただ平和を








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『..........洸先輩、居ますか』









3-1、と書かれた札を少し潜り、目的の人物を探す

洸先輩は「白藍ちゃん?」と気付いた様子で、走り気味にこちらへ近づく


洸先輩が、此方へ近づいてくる時に、目線の端に映った華奢な姿が見えて、目線を下へ向けてしまった









「........白藍ちゃん?どうしたの、珍しいね」






『......あの、凄い変なこと、聞いていいですか』









視線が泳ぐ。少し汗ばんだ掌をぎゅっと握りしめる

息を一息吸って、「先輩、」と呟く










『私に何か、秘密ごとしてませんか』










私が聞いていい立場ではないのに、自分を守るために、苦しい質問を投げかけた











(貴方には嘘をついても、見透かされそうだ)






…イヌホオズキ「嘘」「嘘つき」「真実」








作者メッセージ

「HIGH CARD(ハイカード)」っていうアニメ見て欲しいです。3話でレオに落ち、個人的には、腐女子の部分が疼きました。

2025/02/25 20:21

渡会天乃♣︎💐 ID:≫ 11GsR4EM2gvPY
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