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完全オリジナル。パクリなどの可能性はございません。
新しい花が咲く頃に=あいがに(略)

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新しい花が咲く頃に

#11

種を植え付ける










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差出人:はる
宛先:恵林寺 白藍

件名:白藍、



今日の放課後空いてるか

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ピコン♪という爽快な音の内容に、思わず自分の携帯を二度見する


これまで一切連絡の無かった赤瀬晴誠、はるの名前が、一番上にいる


私はその誘いに微かな期待を持ち、返事を打つ












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差出人:恵林寺 白藍
宛先:はる

件名:うん、




空いてるよ

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はるに向けて返事を送信する。なんだろうな、怖いな、楽しみだな。そんな、ワクワクした気持ちを込めて携帯を閉じる

携帯を閉じると、携帯に付いたサッカーボールのキーホルダーが、カラン.....と音を奏でた










『............はるの"は"は、春色の"は"〜....』










中学校の頃、じぶんが勝手に作ってよく歌っていた替え歌を口遊む

なんで私、「春色」にしたんだろ。別に、「春」で良かったくないか?

そんなことを思うが、何か特別味を感じて変えようとはしない








『.....んふふ』






「お前、なんか機嫌良いな」









んふ、そぉー?と上がる口角を抑えきられずに答える。

その回答がもうニヤけてんだよ、少し呆れたような顔をする蛭ケ島くんに、いつもはムッとするところだが、今日はしない


そんな私の様子に、蛭ケ島くんが本気で心配したように「いや、お前ほんとにどうした......」と怪しげに見てくる

なんだ失礼だな、そうは思うが特に気にしようとは思わなかった








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『あっ、』






「急にどうしたんだよ」









いや、忘れてたことに気づいて.....。と携帯を取り出す

私の赤色の携帯を見た蛭ケ島くんが、「お前、サッカー部に浮気......」と呟いたのを聞き逃さず、違うから、と制する










『......お揃いなだけだもん』






「.....ほぉ?」










恵林寺、と揶揄い味を帯びたその声色に、「はい、この話止めね」と先手を打つ

えー、と蛭ケ島くんが文句を言っているが横目に聞き流して、カチカチと文字を打つ



........なんか、いいのかな。送信する手をピタリと止め、少し考える。

いや、変な意味で捉えてる方がダメだしね!、1人脳内で解決し、送信ボタンを押す










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差出人:恵林寺 白藍
宛先:洸先輩

件名:すみません





今日の帰り、用事あるので先帰ってもらって大丈夫です!

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私が携帯をパタリと優しく閉じる

携帯を鞄に入れて、ウキウキで前を向く。その時、すぐに携帯からピコン、と音がしたのを気づかなかった







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前の公園、「東峰公園(とうほう)」集合な。という連絡の内容を確認し、ギコ.....ギコ....と、ブランコをゆっくりと前後に揺らす

すっ....と口を開ける。小さな声で、呟くように口遊む











『はるの"る"は、ルイヴィトン買って!の"る"〜.....』
















「うっわ、懐すぎ」












ギコ......同時に、2つの音が重なる



貴方はこちらを見て、嬉しそうに笑った。その度に揺れる、ふわりとしたホワイトグレージュに、見惚れてしまいそうだ

はるが口を開き、弾んだ声で歌う










「白藍の"し"は、俺より先に死ぬなよ?の"し"〜!」











こちらを覗き込み、悪戯気味に幼く笑ったその顔に、心臓を掴まれた感覚がした











(......"し"から始まってないんですけど!)
(それ中学も言ったやつなっ!)






…ナノハナ「小さな幸せ」「元気いっぱい」









作者メッセージ

誰か一緒にTSUTAYA行こーよ。「春の嵐とモンスター」の新刊出るんです。

2025/02/19 20:07

渡会天乃♣︎💐 ID:≫ 11GsR4EM2gvPY
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