- 閲覧前にご確認ください -

胸糞要素・流血表現があります。

文字サイズ変更

最強魔女様は、公爵令嬢に転生したので再び最強を目指します。

#4

第3話 父からの呼び出し

「当主様、ミザールお嬢様をお連れいたしました」





エルナトの声が廊下に響く。



追いかけっこの後、ミザールはエルナトに着いていき、父の執務室にやってきた。



執務室の扉は、とても重厚で厳かな雰囲気を纏っている。



エルナトの声と扉を叩くノックの音と共に、中から声が聞こえた。





「入れ」





低く、よく通る声が鼓膜を揺らした。



ミザールはその声に、細い肩をわずかに震わせる。父の声は、いつ聞いても身体の芯を揺らす、威圧感のある声だ。



エルナトが扉に掌を押し当て、扉を開く。



部屋の内装はシンプルだが、高級感が漂う雰囲気だ。



その部屋の中央、壁一面が窓になっている所に背を向けるように設置された執務用の机に、彼は座っていた。



________とても、美しい男だった。



汚れを知らない白髪に、蒼穹を閉じ込めたような美しさを持つ蒼色の双眸を持ったその男は、執務室に入ってきたエルナトとその隣に立つミザールを一瞥し、





「家庭教師の授業は下らないか」





そう言った。



ミザールは男の言葉に小さく頷きながら、口を開く。





「もう既に知っている内容でしたので、退屈で・・・・・・父様がせっかく雇ってくださった家庭教師なのに、申し訳ございません」



「いや、構わない。お前の知識が教師より優れていただけだ」





男はそう言いながら、ミザールの隣のエルナトに目線を向け、





「それで、エルナト_______何故、お前はミザールと戯れていた?」



「いえ、お嬢様が何故か私を見た瞬間に逃亡したので。もしかして、お嬢様が割られた窓についての心配でしょうか?」



「別にそういうわけではない、ただ気になっただけだ。割れた窓についてはあとで屋敷の修復師に依頼するとしよう」



「ええ、手配をしておきます」





男は、頭を下げたエルナトに頷きながら椅子から立ち上がった。



そのまま、身体を固まらせるミザールの銀髪にその大きな掌を置くと、





「家庭教師はまた別の者を雇う。それまでは鍛錬と勉強を欠かさないようにしろ」



「かしこまりました、父様」





男はそのまま、ミザールとエルナトの間を通り過ぎ、執務室を出ていく。



扉が完全に閉まったその瞬間、ミザールは無意識に止めていた呼吸を始める。





「当主様は相変わらず、とてつもない威圧感を持っていますね」



「本当は優しい人なんだけどね・・・・・・なんだか、迷惑かけちゃったな」



「そうですか?当主様は特段、怒っているような雰囲気ではありませんでしたが」



「そういうわけじゃないっての」



ミザールは呼吸を落ち着かせながら、エルナトを見上げる。



「父様はこれからお仕事?」



「ええ、確か南方の方で帝国とのちょっとした小競り合いがあったそうで。それの対応へ向かいました」



「わざわざ父様が行く必要ある?」



「さあ、私はよく知りませんが・・・・・・まあ、お嬢様が気にするようなことではないかと思います」





_______ミザールの父であるアトリア・ヴァイトは、ヴァイト家の当主だ。



魔法や自身の騎士としての実力、統率力などが高く、未来都市国家のモルドでも、類を見ないほどの実力を誇る。



ミザール自身も、アトリアからたまに魔法を教わっており、前世に出会った人間の中でも、相当上の方に入る実力者だと思われる。





「・・・・・・・・・そうだ、エルナト。少しいい?」



「おや、悪い顔をしておりますね。どうなさいましたか?」



「一言余計なんだけど・・・・・・」





ミザールは微笑むエルナトを見ると、エルナトが言っていた通りに整ったその顔に、何か企んでいる笑みを浮かべ、言った。





「父様が向かったっていう、南方の方に今から行く。すぐに魔導車を用意して」



「・・・・・・ほぅ、そういうことですか」





エルナトはミザールのその指示に、形の良い口を歪め、





「勿論です、ミザールお嬢様」

2025/03/17 19:40

夏のこたつ ID:≫ 4h7lzyN1RCNCU
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 6

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL