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※物語のパクリ・文章の無断転載等一切しておりません。ご了承ください。
主人公ちゃんの名前が「星野 月(ほしの ゆえ)」なのですが、ゆえちゃんの別名は「アイ」(トルコ語で月という意味)で、名字と合わせると「星野 アイ」でかの有名なあの伝説のアイドルと名被りしてますがこれは決して意図したものではないです!!ほんとに!!紛らわしくてごめんなさい。

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前代未聞の最強総長、今日も一途に執心中。

#6


1限目の総合の時間の詳細にはとても驚いたわたしだったけど、それ以外の教科の授業の感覚は、皇や轟とあまり変わらなかった。
......でも、授業の進み具合がちょっとだけ遅くて余裕ができたような感じはなくもない。

5限目は、本日1番の楽しみの数学。
実は小学生の頃から算数・数学が勉強の中で特に大好きで、小学校4年生の頃には中学1年生で学習する数学の単元の半分を終わらせていたくらい、わたしは数学が好きだった。
.......今思うと、すごく理系だけに偏った勉強の仕方をしていたなあと、少し反省している。

「月は数学が1番好きだもんね。5限、楽しみでしょ。」
班が同じみなちゃんとは掃除場所も一緒だから、こうやって話しながら掃除をしていた。
お友達ができるか不安だったわたしも、みなちゃんが同じ班に居てくれて少し安心だな.....
班は4人体制になっていて、わたしとみなちゃんの他に2人いるけれど、サボっているのか何なのか、掃除場所には姿を表さなかった。
「うん...!今日、ずっと5限が楽しみだったの...!」
わたしはみなちゃんにそう笑顔で返し、再びほうきでゴミを掃いた。

[水平線]
掃除の時間が終わって自分の席に着席した頃、はやてくんがわたしの席へ来てくれた。
「次数学じゃん....月、数学好きだったよな?」
「うん!はやてくんは、国語とかの文系の方が得意だったよね...!」
わたしがそう言うと、はやてくんはこくっと頷いた。
「俺まじで理系ほんとだめだから、月見習う.....」
そんな事を言っているけど、はやてくん、全然理系できる方だと思うな.....
皇に居た頃、一度数学で小テストがあったけど、平均70点代と言われているものに対してはやてくんは90点代を叩き出していた。それも、ほぼ満点に近い点数で。
わたしはもちろん満点だったけど....
やっぱり、皇中学校に居るからには勉学をおろそかにするのは本当に危うい事なのだと再確認した出来事だった。

そんな拙い話をしているのも束の間、予鈴のチャイムが鳴ると同時に、担任の先生が教室へ入ってきた。
.....あれ、数学は担任の先生が担任と共兼して持ってるのかな...?
わくわくしながら机から数学の教科書とノートを取り出そうすると、担任の先生は重たそうな口を開いた。

「えー....本来5限は数学の時間なんだが.....数学科の原田先生が何者かに階段から突き落とされてしまい、救急搬送されてしまった為5限は総合の時間とする。」
.....え?階段から、落とされた....?
驚いてみなちゃんの方へ視線をうつすけれど、なんとも思っていないのか頬杖をつきながら廊下を見ているし、ちらりとはやてくんの席へ目をやるけれど、はやてくんは聞く耳も持とうとしていなかった。
...こういう事が、この学園では日常茶飯事って事なのかな...?
だとしたら、こうやって急に授業がなくなってしまう事が少なからずあるんだよね....

そして登校直前、お兄ちゃんに言われた言葉がフラッシュバックした。
『........月、ほんとにわかってるか?今お前が転入しようとしているのは....『不良校』だぞ?』
わたし、不良校のちゃんとした意味をわかっていなかったかも。
でも、ちょっと野蛮な人が居る...くらい、だよね....?
______まさか、暴走族が属していたりしないよね.....?
....考えないようにしよう。


[水平線]
結局5限目は、総合の時間となった。
普段おこなう総合の授業形式でなく、今回は先生主催で委員会決めをする事になった。

委員会という単語に、またまたお兄ちゃんの言葉が頭の中で脳内再生される。
確か、どこかの委員会に入らない事が、この学園への編入条件だったよね...?
.....うーん、保健と図書と体育......だったかな...
とにかくその3つに入らなければ大丈夫だよね...!
わたしは勝手にそう自己完結して、再び先生の話に耳を傾けた。

そして黒板には、各委員会の候補や活動内容がすでに記されていた。
「月は、どこに入るの?」
隣に居たみなちゃんは、わたしにそう言った。
保健と図書と体育はなくて....
じゃあ、風紀委員と新聞委員と放送委員くらいしか候補がなくなってくる。
風紀委員....は、多分わたしが編入してきちゃったから風紀を守るどころか乱しちゃってる気がするからやめておいた方がいいと思うし......
新聞委員は、文系が得意でない事と同様に、文章を考えたりする事自体もあまり得意ではないから、入ってしまっても迷惑をかけてしまうだけのような気がする。
.......じゃあ、放送委員...しかないよね.....

「わ、わたしあんまり人前に立つの得意じゃないから....せめて声だけでも人前に立つ練習がしたいから、放送委員会に入るよっ...!」
その場で頭をフル回転させて、わたしは理由をこじつけみなちゃんにそう言った。

「....放送に入るの...!?」
あ、あれ.......理由が、不自然だったのかな......?
みなちゃんは、大きく目を見開いている。
どうしてみなちゃんがそんなに驚いたような表情を浮かべているのか全くわからず、わたしは混乱する一方だった。

「.......放送楽しそうだもんね、俺は良いと思うよ。」
みなちゃんはそう言って、今度はさっきとは対象的な優しい笑みを浮かべている。
....みなちゃん、なにか隠してるの......?
わたしが放送委員会に入りたいって言ったら急に驚いたような顔して....でもすぐいつもの優しいみなちゃんに戻って....
わたしに言えない事が、あるの.....?

気になる事は山程あるけど、口の固いみなちゃんが安易に秘密を吐くわけもないとわかっていたから、わたしは何も聞かなかった。

[水平線]
「じゃあ各班ごとに、入りたい委員会の記入欄に名前を書きに来てくれ。」
編入時に自己紹介をした時と同様、教室内は何かひとつ動作するだけでもその音が響き渡るくらいにしんと静まり返っていた。先生の声が、なんだか少し大きく聞こえる。
えっと...わたしの班は5班か..!

呑気に窓の外側を一点集中して見つめていると、前の席の同じ班の2人の会話が耳に入った。
「....まーいっつもこの委員会に偏ってたしな」「今回は誰か風紀と新聞と体育いくんだろー」
......え?
いつも偏る...って、なんだか入るところが制限されてるみたいな言い方.....
こればっかりはどうしても気になってしまい、わたしは思わず2人に声をかけてしまった。
「あ、あのっ.....その、偏るってどういう事....ですか......?」
すると2人は、さっきのみなちゃんとよく似た、とても驚いたような表情を浮かべていた。
「........ほ、星野さん.....!?」
後ろに居た同じ班のうちの1人の男の子は、これでもかというくらいに声を張り上げてそう言った。
「え.....ほ、星野さんが俺らに何の.....」
「.....その、委員会が偏る、ってどういう事なのかな、って思って....!答えたくなかったら大丈夫です...!」
でも、自分の欲に負けて相手に無理をさせるような事はしたくない。
わたしはにこっと微笑んで、体制を前に戻そうとしたその時...

「....えっと....俺らの学校に、3大勢力が集っているのは知ってるっすよね....?」
「えっ......?」

思わず、言葉を失いそうになった。

side 水雲

「....放送に入るの...!?」
思わず、声を張り上げてしまった。
.......そうか、月は何も知らないから......
俺はごほんと小さく咳払いをして、いつもの笑顔を無理やり貼り付けた。
「.......放送楽しそうだもんね、俺は良いと思うよ。」
.....いや、かなり不自然....
自分でもわかるくらいに、その貼り付けた笑顔は歪んでいた。月は何も言わなかったが、多分何かがおかしいとは思っているはず。

[太字].......こりゃ、この学園が暴走族3大勢力の属する超マンモス校だという事実を知るのも、時間の問題だな.....[/太字]

主にこの星ノ宮学園には、3つの大勢力に属する人間がほとんどだ。
その勢力は、[漢字]sirius[/漢字][ふりがな]シリウス[/ふりがな]・[漢字]Regulus[/漢字][ふりがな]レグルス[/ふりがな]・[漢字]Ita[/漢字][ふりがな]イータ[/ふりがな]の3つ。
現状トップはsiriusで、RegulusとItaでのNo.2争いがもうじき起きそう....というのが、今現在の暴走族の相関図だ。

そしてこの3つのグループは、[漢字]各々[/漢字][ふりがな]おのおの[/ふりがな]が支配している委員会活動がある。
Regulusは保健委員会、Itaは図書委員会。
.....そしてsiriusは、月が入ろうとしている放送委員会。

[太字]俺はすでにRegulusの.....幹部であるが為に、強制的に保健委員会へ入りざるを得ない。[/太字]
できる事ならsiriusの支配している放送じゃなくて、Regulusの支配している保健へ入ってくれればまだ守れるのに.....

月は、かわいい。それは言葉なんかではとても表せないくらいなほど、もはや異常なのだ。
芸能界に居ても全くおかしくないレベル....というか、芸能界においても確実に神聖な人間扱いされるのは間違いないない、というくらいに本当に月は顔が整いすぎている。
そして加えて、月は勉強ができる。
俺は長年、この星ノ宮学園への受験を試みて塾に通い詰めていた。そして受験も半年を切った頃に入塾した月がSS1クラスへのこのことやってきた挙げ句、俺の塾内成績トップという称号をあっさり奪っていった事がある。
それくらい、月は秀才だ。

だから、いつ月がこのいつでも手の届く存在で居てくれるのかが本当に怪しい。
.........でも月が....
月のしあわせが俺のしあわせだから、何も言えないんだけどね......

.....話はそれたが、実はsiriusは総長が代替わりしてからというものの、新しくsiriusへの加入を希望する人間を片っ端から断り続けているらしい。
だから、圧倒的1年のメンバーが少ない。
それに加えて、siriusメンバーは女嫌いが多いという噂も耳にするし、なんせ元々の人数が少ないグループだった為、現在新メンバー加入拒否中なのであれば、siriusメンバーは全学年合わせて少ないと言える。

だから安心.....とはまだ一概にはいえないが、RegulusやItaなんかと比べれば断然マシだと言えるだろう。

俺は、黒板に記入される「星野月」の名前が放送委員の欄に書かれていくのを、ただただ黙って見る事しかできなかった。

side 翔

まずいまずい......
俺はひとり、人一人っ子居やしない静かな廊下を慌ただしく走っていた。
....というのも、原因はRegulusの集会。
月1という数少ない頻度で行われるこの集会は、基本Regulusの占領している保健室の第2病棟もしくは裏庭に設置されている保健病棟準備室でおこなっている。
する事は特に決まってはいないから、ただ雑談したりするだけの事もあれば、次の襲撃に備えて武器の整備や体力づくりを行う事も多々ある。
基本は強制参加だから、仕方なく水雲と毎回何の意味があるのか全くわからない集会へ足を運んでいるが......

あいつ、裏切りやがったな......
どうせ少しでもゆえねえの近くにいたから、集会をサボったんだろう。
.....総長....はいねえから副総長にでも良いつけといてやろ......

そう思い時計へ目をやると、すでに5限目の授業は開始されている時間帯だった。
......あー、ゆえねえ心配してるだろうな....
水雲も居ない為、本当に何の意味がわからなくなった集会を抜け出そうとしたそのとき、同学年のメンバーが俺に話しかけてきた。
「翔さん!なんか、数学担当の原田事故って運ばれたみたいっすよ。」
いや別に関係ない....と思ったのだが、それが意外と関係ないことなくて。
確か、5限は数学だった。運ばれた.....のだとしたら、5限はおそらく総合の授業になっているはず。
そして、まだ今年度の委員会決めをしていないという最悪な三点セットが、注文もしていないのに勝手に用意されていた。

....ゆえねえは頭が良いから、兄さんの言いつけはちゃんと守るはずだけど....
万が一、保健に図書、体育と放送の委員会に入られると、俺らは動かざるを得なくなってしまう。
.......水雲、お願いだからこの内の4つに入ろうとゆえねえがしていたら止めてくれ......

1人そう願い教室へかけつけた頃には、すでに黒板に放送委員の欄にゆえねえの名前が記されていた。
俺は後に、どうしてあんな無意味な集会に授業時間を削ってまで参加していたのだろうと深く後悔した。

2025/02/13 22:06

なろっこさっきー ID:≫ ciA7iEWTu1mtk
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