二次創作
文豪ストレイドッグス短編集
若干ネタ寄り
(BEASTのネタバレを含みます。ご注意ください。)
暖かな橙色の光が灯っている喫茶店。
そこには客が二人だけ。
外では静かな雨が降り、音楽を奏でている。
敦「…」
芥川「…」
気まずい。
何故此のような状況に陥ってしまったのか。
しかも向い合せの席。
何故。
敦「…あの、砂糖入ります?」
芥川「否。要らぬ。」
敦「…」
眼の前には困惑顔の敦と、ほかほかと湯気を立てた、珈琲があった。
又、[漢字]彼[/漢字][ふりがな]敦[/ふりがな]の前にも、珈琲が置かれていた。
そんな固まった空気をぶち破るように、給仕の女性が声を掛けた。
給仕「はぁぁい!お待たせしましたぁ!此方、柿のパフェと、無花果のクレープになりますぅ!」
敦「有難う御座います。」
芥川「感謝する。」
其々が、其々の品物を受け取り、食事につく。
敦「…」
芥川「…」
またもや、無言。
やっと、ここで、芥川が敦に言葉を掛けて、会話が成立した。
芥川「…僕は、このクレープが楽しみで、先刻砂糖を入れなかったのだ。」
敦は目を[漢字]瞠[/漢字][ふりがな]みは[/ふりがな]ったが、次の瞬間には、柔らかく笑みを浮かべた。
敦「そうか。」
普通に拒絶されたのかと思った、と敦は溢す。
芥川「処で御前、ぱふぇとは良い趣味をしているではないか。」
敦「そうだろう。お前こそ、クレープとは迚も良い判断だと思うよ。」
じゃあ、改めて、
芥川&敦「甘味好きのお茶会を始めようか。」
[水平線]
[水平線]
後日、国木田は語った。
「彼奴は常と人と会話をすることが出来る。」と。
end
(BEASTのネタバレを含みます。ご注意ください。)
暖かな橙色の光が灯っている喫茶店。
そこには客が二人だけ。
外では静かな雨が降り、音楽を奏でている。
敦「…」
芥川「…」
気まずい。
何故此のような状況に陥ってしまったのか。
しかも向い合せの席。
何故。
敦「…あの、砂糖入ります?」
芥川「否。要らぬ。」
敦「…」
眼の前には困惑顔の敦と、ほかほかと湯気を立てた、珈琲があった。
又、[漢字]彼[/漢字][ふりがな]敦[/ふりがな]の前にも、珈琲が置かれていた。
そんな固まった空気をぶち破るように、給仕の女性が声を掛けた。
給仕「はぁぁい!お待たせしましたぁ!此方、柿のパフェと、無花果のクレープになりますぅ!」
敦「有難う御座います。」
芥川「感謝する。」
其々が、其々の品物を受け取り、食事につく。
敦「…」
芥川「…」
またもや、無言。
やっと、ここで、芥川が敦に言葉を掛けて、会話が成立した。
芥川「…僕は、このクレープが楽しみで、先刻砂糖を入れなかったのだ。」
敦は目を[漢字]瞠[/漢字][ふりがな]みは[/ふりがな]ったが、次の瞬間には、柔らかく笑みを浮かべた。
敦「そうか。」
普通に拒絶されたのかと思った、と敦は溢す。
芥川「処で御前、ぱふぇとは良い趣味をしているではないか。」
敦「そうだろう。お前こそ、クレープとは迚も良い判断だと思うよ。」
じゃあ、改めて、
芥川&敦「甘味好きのお茶会を始めようか。」
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後日、国木田は語った。
「彼奴は常と人と会話をすることが出来る。」と。
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