運動会っていいよね…何せ次の日がさ休みになるから。

「今日は一段と暇だなあ…」
ベットに寝転んで天井を一点に見つめる僕は、今日2回目の睡眠に入りかけようとしていた。

2回目と言うのは朝起きてからご飯食べてついさっき寝ていたのだ。つまり今寝起きなのだ。

こんなに寝ているのだから少しくらい身長伸びてもいいのではないかと思った。

『ブルルルル』

僕が今寝ようとしていることをわかったのかのように、机の置いてあったスマホが鳴り始める。

「誰だよ…」

置いてあるスマホに無理やりベットから手を伸ばす。僕の身長と腕の長さじゃこれが限界か…！

「あ？なんだ正人か」
反射的にスマホを切った。別に悪気があったわけじゃない。反射的にだ。そう、体が考える前に、動いていたのだ。許せ…正人よ。

『ブルルルル』

机に置いて、再びベットインした時また鳴り始めるスマホ。

「正人め…」
仕方なく、電話に出ることにした。


『おい、なんでお前は一回で出ないんだよ！』
「いや、体が勝手に動いたんだ」

どうやら少しお怒りのようだ。まあ、僕には知ったこっちゃない。

「で、なんだわざわざ電話をかけてきた理由はなんだよ。」
『ああ、どうせお前のことだろうからよお今にもベットインして2回目の睡眠を取ろうとしているんだろうなと思い、電話をかけた』

なんだこいつ…僕のことを一日中監視でもしているのか？ましかして部屋に監視カメラとか…
『今からお前の家に遊びいくからな！待っていろよ！』
「え？いや…僕の意見はきいてくれないの？」
『…』
「おい！なんか言え！」

そして電話は切られた。くっそ！やられた！僕はなんとう言う失態を犯してしまったんだ。こんなことになるなら電話でなけりゃよかった…

「はあ、美奈は今何してるかな」

ふと考えてしまっていた。ほんと、僕は暇させえあれば美奈のことを考えてしまう。全く初々しいやつだよな…

「とりあえず寝るか…」

そして正人が来るまで僕は夢の中にダイブしたのだった…

[水平線]


「ったくよお…遊びに来るって言っておいてさあ、普通3時間も寝るかあ？」
「はい…」

僕は今、部屋の床に正座している。なんでこうなったかって？それは数分前のことだ。僕はぐっすり眠っているとき、どうやらチャイムがなっていたのだが、ここは2階の部屋だ。気づくわけもなく、おまけに買い物に行って不在の母さんが帰ってくるまで2時間まるまる外で待っていたのだ。そして、僕の部屋に入り、叩き起こしたのだ。

「勘弁してくれよまじで…」
「はい…、深く反省しております」

土下座しながら、ベットの上に座る正人に謝罪する

「今度何か奢ります。」
「そう言いながらお前は絶対に奢らないからな…」
「うっ…」

ぎろりと睨んでくる正人は、ため息をつきながらベットを降りて部屋のドアの前に立つ。

「ほら、下に降りてゲームしようぜ」
「うん」

またいつもの休日だった…