【参加〆】47人の代表者
【悪霊滅龍】 東京本部
東京本部に帰ってきた一同は、
拳ほどに小さくなった悪霊をよそ目に廊下を歩いている。
すると、琥珀色の瞳で、茶髪のボブカットヘア、
横髪が三つ編みになった男性が膨大な書類を運んでいる。
「、、、[小文字]なんで自分が書類運ばないといけないんだよ[/小文字]、、、」
「ああ、「あかり」。お久しぶりです。」
「か、華京くん、、、久しぶり、、、」
おどおどしている男性の名は「あかり」というようだ。
春花が口を挟む。
「今日は誰のパシリなの?」
「ぱ、パシリって、、、「たまき」さんだよ、、、忙しいんだってさ」
「「あかり」、彼は熊本県代表の山野晴翔さんです。」
「あかり」が晴翔を見ると、びくっとして自己紹介をする。
「自分は、、、「[漢字]孤城里[/漢字][ふりがな]こじょうざと[/ふりがな] [漢字]燈瑠[/漢字][ふりがな]ともる[/ふりがな]」っす、、、群馬県代表、、、よろしくね」
「、、、よろしくお願いします。」
「あかり」?「燈瑠」?、、、まあいいか。
「それで、華京くんが自分に用なんて珍しいっすね、、、自分、なにか書類作成ミスった、、、??」
「いえ、この悪霊について意見が欲しくて。」
緋叉が自分の手のひらの上にある悪霊を見せる。
すると、燈瑠は眉をひそめて言う。
「、、、これ、加護がついてるね、、、しかも随分高度の。」
「加護?」
晴翔が訊くと、燈瑠は頷く。
「うん、、、悪霊には加護をつけることができるんだ。自分達みたいな能力持ちは。」
「、、、随分詳しいですね。」
「[小文字][明朝体]、、、、、、まぁね。[/明朝体][/小文字]それより、京都府の代表がまた何かやらかしたみたいだよ、?」
「《やらかした》って何をですか、、、??」
晴翔が燈瑠に訊くと、彼はゆっくりと話し出す。
「[漢字]大阪府の代表[/漢字][ふりがな]史紅くん[/ふりがな]の【指定命令】を聞かなかったらしいよ、、、
一応、彼も西のリーダーなんだけどね、、、じゃ、自分この書類持っていかないといけませんから。」
燈瑠は廊下の角を曲がり消えていく。
【指定命令】。いわゆる上司命令のようなもので、
従わなければいけない命令を指す。
きらるは驚いた様子で言う。
「え!?【指定命令】を無視!?あの人本当に読めないからなぁ、、、毎回滋賀県代表さん通して会話してくるし、、、
姿、見たことある人奈良県代表、滋賀県代表、大阪府代表さんだけって噂があるしっ!」
「([斜体]京都府の代表、、、何が狙いなんだ?[/斜体])」
「とりあえず、この悪霊は東京本部で預かります。
晴翔さん、きらる、春花、緋叉さんは東京本部の一室をそれぞれお貸ししますので、
そこで体を休めてください。」
華京は緋叉から悪霊を受け取ると、4人に鍵を渡す。
そして廊下の住みにあるベンチを指して、
「ではまた明日。あそこのベンチで会いましょう。」
と言って去っていった。
自室で晴翔はベッドに仰向けに倒れ込む。
「、、、疲れた、、、」
もう外は暗い。月が今日は綺麗だ。
「どぉしたらいいんだろうな、、、」
静かに輝く月明かりが、雲に隠れた。
[下線][明朝体]ー????????ー[/明朝体][/下線]
「なんでうちが怒られなあかんのやろぉなぁ」
煙管を片手に、和風の窓の枠に手をかける女。
その長い黒髪は、月明かりに照らされて艶がある。
動く度に簪の装飾が揺れる。
目を細めて呟いた。
「[明朝体]うちは仲良しごっこなんてする気ないんやけどなぁ[/明朝体]、」
永い夜はまだ続く。
東京本部に帰ってきた一同は、
拳ほどに小さくなった悪霊をよそ目に廊下を歩いている。
すると、琥珀色の瞳で、茶髪のボブカットヘア、
横髪が三つ編みになった男性が膨大な書類を運んでいる。
「、、、[小文字]なんで自分が書類運ばないといけないんだよ[/小文字]、、、」
「ああ、「あかり」。お久しぶりです。」
「か、華京くん、、、久しぶり、、、」
おどおどしている男性の名は「あかり」というようだ。
春花が口を挟む。
「今日は誰のパシリなの?」
「ぱ、パシリって、、、「たまき」さんだよ、、、忙しいんだってさ」
「「あかり」、彼は熊本県代表の山野晴翔さんです。」
「あかり」が晴翔を見ると、びくっとして自己紹介をする。
「自分は、、、「[漢字]孤城里[/漢字][ふりがな]こじょうざと[/ふりがな] [漢字]燈瑠[/漢字][ふりがな]ともる[/ふりがな]」っす、、、群馬県代表、、、よろしくね」
「、、、よろしくお願いします。」
「あかり」?「燈瑠」?、、、まあいいか。
「それで、華京くんが自分に用なんて珍しいっすね、、、自分、なにか書類作成ミスった、、、??」
「いえ、この悪霊について意見が欲しくて。」
緋叉が自分の手のひらの上にある悪霊を見せる。
すると、燈瑠は眉をひそめて言う。
「、、、これ、加護がついてるね、、、しかも随分高度の。」
「加護?」
晴翔が訊くと、燈瑠は頷く。
「うん、、、悪霊には加護をつけることができるんだ。自分達みたいな能力持ちは。」
「、、、随分詳しいですね。」
「[小文字][明朝体]、、、、、、まぁね。[/明朝体][/小文字]それより、京都府の代表がまた何かやらかしたみたいだよ、?」
「《やらかした》って何をですか、、、??」
晴翔が燈瑠に訊くと、彼はゆっくりと話し出す。
「[漢字]大阪府の代表[/漢字][ふりがな]史紅くん[/ふりがな]の【指定命令】を聞かなかったらしいよ、、、
一応、彼も西のリーダーなんだけどね、、、じゃ、自分この書類持っていかないといけませんから。」
燈瑠は廊下の角を曲がり消えていく。
【指定命令】。いわゆる上司命令のようなもので、
従わなければいけない命令を指す。
きらるは驚いた様子で言う。
「え!?【指定命令】を無視!?あの人本当に読めないからなぁ、、、毎回滋賀県代表さん通して会話してくるし、、、
姿、見たことある人奈良県代表、滋賀県代表、大阪府代表さんだけって噂があるしっ!」
「([斜体]京都府の代表、、、何が狙いなんだ?[/斜体])」
「とりあえず、この悪霊は東京本部で預かります。
晴翔さん、きらる、春花、緋叉さんは東京本部の一室をそれぞれお貸ししますので、
そこで体を休めてください。」
華京は緋叉から悪霊を受け取ると、4人に鍵を渡す。
そして廊下の住みにあるベンチを指して、
「ではまた明日。あそこのベンチで会いましょう。」
と言って去っていった。
自室で晴翔はベッドに仰向けに倒れ込む。
「、、、疲れた、、、」
もう外は暗い。月が今日は綺麗だ。
「どぉしたらいいんだろうな、、、」
静かに輝く月明かりが、雲に隠れた。
[下線][明朝体]ー????????ー[/明朝体][/下線]
「なんでうちが怒られなあかんのやろぉなぁ」
煙管を片手に、和風の窓の枠に手をかける女。
その長い黒髪は、月明かりに照らされて艶がある。
動く度に簪の装飾が揺れる。
目を細めて呟いた。
「[明朝体]うちは仲良しごっこなんてする気ないんやけどなぁ[/明朝体]、」
永い夜はまだ続く。