【参加〆】47人の代表者
僕には親がいなかった。でも、『師範』はいた。
師範は親がいない僕を引き取ってくれて、育ててくれた。
師範の正体に気付いたのは五つの頃。
僕の師範は悪霊というバケモノを守る組織に入っていた。
「[斜体]悪霊だって良い奴と悪い奴がいるんだ[/斜体]」というのが師範の口癖だった。
そして、『東京の代表者』と呼ばれる人と協力していた。
ある日、師範に仕事を手伝ってくれと言われた。東京の代表者の秘密がバレてしまったらしい。
秘密というのは分からないが、幼いなりに考え師範の役に立ちたいという一心でその言葉に頷いた。
秘密を知った『滋賀の代表者』を殺さなくてはいけない。
だから師範についていき、悪霊を引き連れて滋賀の代表者がいる邸宅に向かった。
そこからは簡単だった。悪霊をそこに向かわせた。
初めて人を殺した。師範が言う方法でやれば五歳で人を殺せた。
滋賀の代表者が死んでいるか確認しに行った時、
滋賀の代表者と見られる男の傍で
当時の僕より大きい、八歳、九歳ほどの少年が呆然と彼を見ていた。
その顔が今でも脳裏にこびりついている。
え?なんで「十七年前」のことをこんなに鮮明に覚えているのかって??
、、、そりゃあ忘れられないからだよ。
どうする、、、?まだこの話聞く、、、?
自分の話聞いても面白くないでしょ、??
じゃあね。