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【参加〆】47人の代表者

#34

【3章 東京本部襲撃編 前幕】[16話]VSドッペルゲンガー (終)

《2階》


「毎回思うんやけど、なんで包丁?」


在最は拳銃に弾を込めながら史紅の武器を見る。
日本刀を抜きながらため息をつく義丸。


「そういう話はあとでも良いじゃろ。はやく行くぞ!!」
「戦うしかないみたいやしな!!【[明朝体][太字]百花繚乱[/太字][/明朝体]】!!」


花が咲き乱れ固まる悪霊を義丸が日本刀で次々と切り裂く。
それでも湧いてくる悪霊達を、在最が壊していく。


「【[明朝体][太字]破壊狂[/太字][/明朝体]】!!」


ボロボロと崩れていく悪霊。


「こやつらどんだけいるのじゃ、、、!?」
「絶対100はいるなぁ」


在最は冗談混じりに言った。


[水平線]


「俺ら別に戦わないで良くないですか??」
「、、、は??」


固まる蓮也をよそ目に雅のドッペルゲンガーが1歩前に出る。


「私達が戦う理由はない。そして貴方達も変に力を浪費したくない。」
「ドッペルゲンガーってうちらみたいなオリジナルを殺しにかかるもんなんちゃうん?」

「ああ、それなんですが」


蓮也のドッペルゲンガーが腕を組みながら言う。


「俺ら、さっき声を貴方がたに流してた『審判』に従ってるんですがそれちょっと腹立ちまして」
「私達だって一人の人間だからな。だからここは見逃してくれないか??」


雅のドッペルゲンガーが手を合わせる。


「じゃあ、ちょっと名前だけ教えてもらいましょか。」
「私はレイ。麗しいという字で麗だ。」
「俺はヤレンです。夜にあの、、、あれです、、、まあはい。夜廉です。」

「雅やよ。そのまま雅って字や。」
「俺は蓮也。蓮の花の蓮に他の右っかわの也だ。」


クスリと笑って雅が言う。


「んで、あんたらはこれから何すんの?」

「そんなの決まってるでしょう」


麗と夜廉の後ろから2つの人影が飛びかかってくる。双方武器を構えている。


「[大文字]あんたらを殺すんだよッッ!!!![/大文字]」


斬撃が飛んでくる。狭い通路の壁に当たり壁が崩れる。
雅と蓮也に攻撃が当たった。

はずだった。

2人の体はすっと霧のように消えていく。


「[明朝体]そんな急がへんくても大丈夫やて。[/明朝体]」


雅の声は麗と夜廉、残りの2人の真後ろから聞こえてきた。


「その姿から見るに、在最はんと義丸はんのドッペルゲンガーとみた。」
「、、、幻か」


偽在最は無表情のまま武器である槍を構え直す。
偽義丸も同等、刀を握り直す。

すると、夜廉が剣で斬りかかってくる。
雅はそれをひらりと躱すと、金の扇で口を覆う。


「随分品のない戦い方やわぁ。もっと上品に行ったらええのに」
「余裕がどこまで持つか見物ですね」

「蓮也」


夜廉が振りかざした剣が蓮也の銀の扇で止められる。
だが偽在最と偽義丸が後ろから斬りかかってくる。


「まぁ、ちょっと勿体ないけどええか、、、【[明朝体][太字]華蝶楓玥[/太字][/明朝体]】」


偽在最と偽義丸の体が『ちぎれた』。
それは酷く、残酷に。ぶしゃりと血が飛ぶ。


「京都府代表、、、バケモンかよ、」


夜廉が目を見開き冷や汗をかく。
麗はそれを見て表情を変えずに告げる。


「まぁ、所詮我々は『劣化版』。敵うはずもないんだがな」

「【[明朝体][太字]光閃[/太字][/明朝体]】」


その瞬間、夜廉が雅に斬りかかる。速かった。

雅はにこりと笑った。


「じゃあ、さいなら。麗はん」


ぱんっ


蓮也が手を叩くと周りの景色が一変する。
周りは炎だらけで、壁などはもう崩れていた。

そして、雅と麗の位置が入れ替わっていた。
いや、正式には『幻を見せられていた』。

勢いを殺せないまま夜廉の剣が麗を切り裂く。

無表情のまま麗は灰になってぽろぽろと消えていく。


「は、??」


金と銀の扇が夜廉の首元に触れた。
夜廉は諦めたように笑う。


「はは、、、まあこうなるのはわかってたんですけど。」


蓮也は何も言わない。
ただ目を細めたままじっとしている。


「、、、[漢字]ドッペルゲンガー[/漢字][ふりがな]俺[/ふりがな]は[漢字]オリジナル[/漢字][ふりがな]あなた[/ふりがな]の過去を知ってるんですよ」
「僕のか?」
「本当、アホですよね。『あの人』はもういないのに」


夜廉は俯いてくすっと笑う。


「お前、、、!!」
「あぁ、『あの人』が死んだ事故、どうやら悪霊側の人間も関連しているそうで。
分かってるんでしょう??『悪霊はいなくならないこと』ぐらい。『あの人は殺された』ことぐらい。」

「それ以上その口を開かないでくれ」


蓮也が静かに言う。
にこっと笑って夜廉は自身の首元に剣を当てる。


「では。精々『悪霊がいない世界』を作って下さいね。」


剣が首にめり込む。夜廉は灰になって消えた。


「蓮也、はよ行こう」
「、、、ああ」



[水平線]

《2階》


晴翔が2階に降りると、早速交戦の音が聞こえる。
そこには悪霊が大量に湧いていた。
戦っているのは在最、義丸、史紅だろう。

刀を握ったまま走って悪霊を切り裂いていく。


「【[明朝体][太字]蒼刀一閃[/太字][/明朝体]】!!!」

「晴翔!!」
「今これどういう状況ですか!?」


怯む悪霊達に
刀を握ったまま後ろを向いて3人に訊く。


「俺様と史紅、在最、雅と蓮也で行動していたのじゃが蓮也と雅は上に行ってな。」
「だ、大丈夫なんですか?2人で」


史紅は腕を組んで言う。


「大丈夫や。あいつらは多分無傷で帰ってくるぐらいは強い」
「、、、そうですか。それで、、、なんでこんなに悪霊が??」

「分からん。でもボクらこういうの技術クソなんよね」
「え?」


晴翔はぽかんとすると、もう一度メンバーを確認する。


「クソまでは行かないのじゃ!!」←そもそも能力が戦闘向きじゃない
「俺多対一はよわよわやねんなぁ、、、一体一ならどんなに楽か、、、」←一体一だと最強なのに
「ずっと能力使ってても疲れるし、、、」←多対一できるけど疲れる

「晴翔みたいな近接技の奴おらんかったから助かるわ〜、、、」


悪霊が襲いかかってくる。各々がそれぞれの技や攻撃をして悪霊を倒すが、
次々と湧いてくる悪霊は止まる気配を見せない。

すると、また声が聞こえてきた。


『久しぶりだね。「審判」だよ。君たち結構交戦してるっぽいね〜、、、そんな君たちに朗報!!』



「審判、!!」



『この3日間だけドッペルゲンガー、悪霊の行動を全て停止させる。そのうちに、作戦を立てておくんだね。
だけれど、こっちもそれなりの策を考えるから、まあそこはWinーWinってとこさ。』



「!!!」



『ただし。今東京本部にいるもの、これから東京本部に入る者はドッペルゲンガーを全て倒すまで東京本部から出ることは出来ない。』



「ちょっと待つのじゃ!!それでは俺様たちは、!!!」



『じゃあ。3日間のお休み頑張って〜??』



「、、、面倒くさいことになった」


在最が腕を組む。
晴翔は刀をしまって言う。


「確かに悪霊の動き止まってますね、、、これからどうします??」
「とりあえず共に行動しよう。ばらばらになって良いことは無いのじゃ。」

「、、、そうですね。」


外を見る。もう長い夜が開けようとしていた。

作者メッセージ

3章一旦これで終わり!!!!
多分の見通し
4章:伏線回収多め?伏線+したりするかも
5章:3章の続き。圧倒的バトル。

みたいな感じです!!!!!

2025/02/15 20:45

茶団子 ID:≫ipDTgyz/n9SMA
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