【参加〆】47人の代表者
《3階》
晴翔はしばらく走っていたが、
交戦の音が近くで聞こえたのでその方向に走る。
「面倒臭い能力持ってんな『オリジナル』」
「悪いですけど、手加減はしませんから!!」
音からみるに一体一だ。
「オリジナル」と言われた方の男性を見る。紫色の瞳に黒いサンバイザーをかけている。
弓を持っているので、あれが武器だろうか。
晴翔はドッペルゲンガーが吹っ飛んで行ったのを見やって
その男性に声をかける。
「今どういう状況ですか?」
「いやああああああああでたあああああああああ!!!!!!!!!」
びっくりして腰を抜かす男性。
「だからこんな停電した月明かりのところだけで戦うのは嫌だったんですよほんともう」
「え、、、えっと、、、大丈夫ですか??」
「、、、あれ、人だ、、、」
その男性に晴翔は手を差し出す。
彼はごめんなさい、と言いながら手を取って起き上がる。
「すみません、おばけが苦手なもので、、、」
「は、はあ、、、」
「長野県代表、「[漢字]笹淵[/漢字][ふりがな]ささふち[/ふりがな] [漢字]界斗[/漢字][ふりがな]かいと[/ふりがな]」です。」
「あ、熊本県の代表の山野 晴翔です。」
色々と会話を交えると、
界斗がふとドッペルゲンガーが飛んで言った方を見て言う。
「、、、、、、来ましたね」
「、、、!!」
気配はする。だが見えない。
ドッペルゲンガー、一応偽界斗と言っておこう。
「([斜体]偽界斗はスピード系か隠密系だな、、、??[/斜体])」
すると、界斗が弓を構え出す。
「俺は視えるんですから。隠れてたって無駄なんですがねぇっ!! 【[明朝体][太字]透眼倒錯[/太字][/明朝体]】っ!!!」
「能力、、、!?」
「そこかっ!!!」
界斗が矢を放つと矢の弾道が曲がる。ぎゅっと曲がった矢は柱の裏に入る。
「っ、痛ぇな」
見事矢は偽界斗に命中していた。
晴翔がそれを呆然と見つめていると、
急に偽界斗が界斗の前にやってくる。
「お返しだっ!!!」
偽界斗が投げたナイフは界斗に当たらなかった。
「近距離戦はこっちの[漢字]十八番[/漢字][ふりがな]おはこ[/ふりがな]だぞ!!! 【[明朝体][太字]蒼刃斬[/太字][/明朝体]】!!!」
ナイフごと偽界斗の体が青い斬撃で斬れる。
偽界斗は灰になって消えていった。
「わぁ、、、すごいですね、、、、、、、、、え、もしかしてS級だったり?」
「まあ、、、はい」
「あ、ああ、そ、そうなんですね〜!!!では!!!」
界斗は固まったが、すぐに笑って去っていった。
晴翔は界斗の「[斜体]S級なんて初めて会ったよどうしたらいいの!?!?[/斜体]」という心の叫びなんて知る由もなく
刀をしまってもう一度走り始める。
すると右手から壁を突き破って戦っている2人が出てくる。
「可哀想になぁ『オリジナル』。
東京の代表の『オリジナル』とはぐれなければこんなことにはなってねぇのに」
「!!!」
「そんなんだから他の関東の奴らも負けんだよ。東京の代表で[漢字]関東[/漢字][ふりがな]あそこ[/ふりがな]は持ってんだからな」
もう『オリジナル』と呼ばれた少女はズタボロである。
きっと何回も戦ってきたのだろう。
少女は色素が薄い金のロングヘアに白のリボン、透き通った水色の瞳をしていた。
その少女のドッペルゲンガーは余裕の笑みで立っている。
「っ、、、!!!!、、、みんなを馬鹿にしないでくださいっ!!!!」
「この状態でよくもそんな口が、、、」
「【[明朝体][太字]蒼刀一閃[/太字][/明朝体]】」
ドッペルゲンガーの真横を青い斬撃が通る。
「ッ、!!!」
「、だ、誰、、、??」
「熊本県の代表です。下がって。」
晴翔が前に出る。
「ドッペルゲンガーだか何だか知らないけどおいたが過ぎるぞ」
「そんな怒られても困るなぁ、私は事実を言っただけだ。」
「もういい。」
武器と武器がぶつかり合う。
すると、晴翔の手に槍が握られる。
「【[太字][明朝体]蒼天の矛[/明朝体][/太字]】」
槍がドッペルゲンガーの体をずばりと貫く。
さっきの偽界斗と同様、灰になってパラパラと消えていく。
「、大丈夫ですか?」
後ろを振り向いて少女に聞く。
「、、、すみません。あ、ありがとうございます。」
「山野晴翔です。あなたは?」
「さ、埼玉県の代表の「[漢字]蘇枋[/漢字][ふりがな]すおう[/ふりがな] [漢字]瑞姫[/漢字][ふりがな]たまき[/ふりがな]」です。」
前燈瑠が言っていた「たまきさん」だろうか。
歳の割には大人びている少女である。
「助かりました。」
「いえいえ。」
瑞姫はあと2回ほど礼を言って去っていく。
階段で3階から2階に下がる。
少し、嫌な予感がした。
[水平線]
《東京本部前》
人影、と言っても人ではなかった。
「A級のヒトガタ1体とB級のヒトガタ1体ねぇ?なるほどぉ〜??」
薫がくすっと笑い腕を組む。
どうやら2体だけではないようで、後ろから悪霊たちがうじゃうじゃ湧いてくる。
正輝が刀の鞘を握る。
「ヒトガタにせよ、全て斬るのみですぞ。」
「りょーかいっ!!」
正輝が悪霊に向かって走り出すと、湧いた悪霊が一斉に襲いかかってくる。
だが、それが2人に触れることはなかった。
「俺の能力が多対一向きでよかったわぁ、【[明朝体][太字]花紅柳緑[/太字][/明朝体]】。」
[漢字]蔓[/漢字][ふりがな]つる[/ふりがな]が下から一斉に現れ、正輝を守るように伸びていく。
「【[明朝体][太字]瞬間斬り[/太字][/明朝体]】」
悪霊の中を走り抜ける正輝は、
正輝が刀を鞘から少し抜くと、すぐに閉じる。
その瞬間、蔓ごと悪霊がみじん切りになる。
本当に一瞬の出来事であった。
「援護ありがたく存ずる。」
「ああ、気にせんといて〜、、、、、、、、、本当、なんでA級なんやろうな」
「残りはヒトガタ2体だけのようですな、、、」
正輝が腰に手を当てる。
「、、、ヒトガタ、変なことしなきゃいいんだけど。」
薫の予感は、これから見事に当たることになる。
[水平線]
《6階》
「3対3なんて久しぶりですね、、、」
蝶爾が言う。隣にいた綺羅楽も続ける。
「まさかこんな九州揃ってまうとか、、、」
「運いいのか悪いのか分かりませんね、、、」
七五郎が焦ったように槍を構えている。
3人の目線の先には3人のドッペルゲンガーがいた。
「おいクソガキ、俺の邪魔だけはすんなよ」
「クソガキって何様?僕くんは十分大人なんだけど?」
「ジチョウも、、、ゴシも張り合わないでよ、、、ただでさえ、、、オリジナルいるのにさ、、、」
「、、、癖、強いですね」
「蝶爾お兄ちゃんに同感です」
「なんか、、、うん。ほんとにね」
すると「ジチョウ」が剣を構える。
「いいかついてこいクソガキとモブ女!!」
「僕くんはガキじゃないって何回言えば!!」
「も、、、モブ女、、、」
七五郎が一瞬で「ジチョウ」の前に移動する。
「【[明朝体][太字]神通痛撃[/太字][/明朝体]】!!」
「ッチ!!【[明朝体][太字]冬椿[/太字][/明朝体]】!!」
椿の花弁が舞うと、ジチョウはいつの間にか移動している。
七五郎は何かを感じとったかのように綺羅楽に叫ぶ。
「綺羅楽お姉ちゃん!!構えて!!」
「っ!?」
綺羅楽が構えると、「ゴシ」が綺羅楽に斬り掛かろうとしていたところだった。
武器と武器がぶつかり合う音が鳴る。
「オリジナル、、、なんで分かった?確実に僕くんは気配を、、、」
「、、、秘密ですよ」
3対3の本気バトルがスタートした。
全員の頭に響く声。
『[明朝体]やあ。私は、、、まあ「審判」とでも呼んでくれ。
いわゆるドッペルゲンガーいう「あのお方」ってやつかな?[/明朝体]』
全員に激震が走る。
「ドッペルゲンガーが言ってた、、、!?」
「彼が敵の親玉とみてよいでしょうな」
「どうやって俺らの脳内に、、、」
「忌々しいですね。姿は分からないのに語りかけてくる。」
「蝶爾お兄ちゃん、でも、、、ちょっと強そうですよ?」
「相手のボスなんやったら弱くはないと思うしなー、、、」
『さあ、諸君。楽しい楽しいショータイムの始まりだよ。』
「ふふ、おもしろなってきたなぁ」
「俺が行かなあかんっぽいな」
「乱入しに行ってやろ〜かな??」
「、、、行くしかなさそう、なんですねえ。」
「くはは、うちなーの出番なんだぞ?」
『[明朝体]殺し合って、楽しい舞台にしてくれよ??[/明朝体]』
晴翔はしばらく走っていたが、
交戦の音が近くで聞こえたのでその方向に走る。
「面倒臭い能力持ってんな『オリジナル』」
「悪いですけど、手加減はしませんから!!」
音からみるに一体一だ。
「オリジナル」と言われた方の男性を見る。紫色の瞳に黒いサンバイザーをかけている。
弓を持っているので、あれが武器だろうか。
晴翔はドッペルゲンガーが吹っ飛んで行ったのを見やって
その男性に声をかける。
「今どういう状況ですか?」
「いやああああああああでたあああああああああ!!!!!!!!!」
びっくりして腰を抜かす男性。
「だからこんな停電した月明かりのところだけで戦うのは嫌だったんですよほんともう」
「え、、、えっと、、、大丈夫ですか??」
「、、、あれ、人だ、、、」
その男性に晴翔は手を差し出す。
彼はごめんなさい、と言いながら手を取って起き上がる。
「すみません、おばけが苦手なもので、、、」
「は、はあ、、、」
「長野県代表、「[漢字]笹淵[/漢字][ふりがな]ささふち[/ふりがな] [漢字]界斗[/漢字][ふりがな]かいと[/ふりがな]」です。」
「あ、熊本県の代表の山野 晴翔です。」
色々と会話を交えると、
界斗がふとドッペルゲンガーが飛んで言った方を見て言う。
「、、、、、、来ましたね」
「、、、!!」
気配はする。だが見えない。
ドッペルゲンガー、一応偽界斗と言っておこう。
「([斜体]偽界斗はスピード系か隠密系だな、、、??[/斜体])」
すると、界斗が弓を構え出す。
「俺は視えるんですから。隠れてたって無駄なんですがねぇっ!! 【[明朝体][太字]透眼倒錯[/太字][/明朝体]】っ!!!」
「能力、、、!?」
「そこかっ!!!」
界斗が矢を放つと矢の弾道が曲がる。ぎゅっと曲がった矢は柱の裏に入る。
「っ、痛ぇな」
見事矢は偽界斗に命中していた。
晴翔がそれを呆然と見つめていると、
急に偽界斗が界斗の前にやってくる。
「お返しだっ!!!」
偽界斗が投げたナイフは界斗に当たらなかった。
「近距離戦はこっちの[漢字]十八番[/漢字][ふりがな]おはこ[/ふりがな]だぞ!!! 【[明朝体][太字]蒼刃斬[/太字][/明朝体]】!!!」
ナイフごと偽界斗の体が青い斬撃で斬れる。
偽界斗は灰になって消えていった。
「わぁ、、、すごいですね、、、、、、、、、え、もしかしてS級だったり?」
「まあ、、、はい」
「あ、ああ、そ、そうなんですね〜!!!では!!!」
界斗は固まったが、すぐに笑って去っていった。
晴翔は界斗の「[斜体]S級なんて初めて会ったよどうしたらいいの!?!?[/斜体]」という心の叫びなんて知る由もなく
刀をしまってもう一度走り始める。
すると右手から壁を突き破って戦っている2人が出てくる。
「可哀想になぁ『オリジナル』。
東京の代表の『オリジナル』とはぐれなければこんなことにはなってねぇのに」
「!!!」
「そんなんだから他の関東の奴らも負けんだよ。東京の代表で[漢字]関東[/漢字][ふりがな]あそこ[/ふりがな]は持ってんだからな」
もう『オリジナル』と呼ばれた少女はズタボロである。
きっと何回も戦ってきたのだろう。
少女は色素が薄い金のロングヘアに白のリボン、透き通った水色の瞳をしていた。
その少女のドッペルゲンガーは余裕の笑みで立っている。
「っ、、、!!!!、、、みんなを馬鹿にしないでくださいっ!!!!」
「この状態でよくもそんな口が、、、」
「【[明朝体][太字]蒼刀一閃[/太字][/明朝体]】」
ドッペルゲンガーの真横を青い斬撃が通る。
「ッ、!!!」
「、だ、誰、、、??」
「熊本県の代表です。下がって。」
晴翔が前に出る。
「ドッペルゲンガーだか何だか知らないけどおいたが過ぎるぞ」
「そんな怒られても困るなぁ、私は事実を言っただけだ。」
「もういい。」
武器と武器がぶつかり合う。
すると、晴翔の手に槍が握られる。
「【[太字][明朝体]蒼天の矛[/明朝体][/太字]】」
槍がドッペルゲンガーの体をずばりと貫く。
さっきの偽界斗と同様、灰になってパラパラと消えていく。
「、大丈夫ですか?」
後ろを振り向いて少女に聞く。
「、、、すみません。あ、ありがとうございます。」
「山野晴翔です。あなたは?」
「さ、埼玉県の代表の「[漢字]蘇枋[/漢字][ふりがな]すおう[/ふりがな] [漢字]瑞姫[/漢字][ふりがな]たまき[/ふりがな]」です。」
前燈瑠が言っていた「たまきさん」だろうか。
歳の割には大人びている少女である。
「助かりました。」
「いえいえ。」
瑞姫はあと2回ほど礼を言って去っていく。
階段で3階から2階に下がる。
少し、嫌な予感がした。
[水平線]
《東京本部前》
人影、と言っても人ではなかった。
「A級のヒトガタ1体とB級のヒトガタ1体ねぇ?なるほどぉ〜??」
薫がくすっと笑い腕を組む。
どうやら2体だけではないようで、後ろから悪霊たちがうじゃうじゃ湧いてくる。
正輝が刀の鞘を握る。
「ヒトガタにせよ、全て斬るのみですぞ。」
「りょーかいっ!!」
正輝が悪霊に向かって走り出すと、湧いた悪霊が一斉に襲いかかってくる。
だが、それが2人に触れることはなかった。
「俺の能力が多対一向きでよかったわぁ、【[明朝体][太字]花紅柳緑[/太字][/明朝体]】。」
[漢字]蔓[/漢字][ふりがな]つる[/ふりがな]が下から一斉に現れ、正輝を守るように伸びていく。
「【[明朝体][太字]瞬間斬り[/太字][/明朝体]】」
悪霊の中を走り抜ける正輝は、
正輝が刀を鞘から少し抜くと、すぐに閉じる。
その瞬間、蔓ごと悪霊がみじん切りになる。
本当に一瞬の出来事であった。
「援護ありがたく存ずる。」
「ああ、気にせんといて〜、、、、、、、、、本当、なんでA級なんやろうな」
「残りはヒトガタ2体だけのようですな、、、」
正輝が腰に手を当てる。
「、、、ヒトガタ、変なことしなきゃいいんだけど。」
薫の予感は、これから見事に当たることになる。
[水平線]
《6階》
「3対3なんて久しぶりですね、、、」
蝶爾が言う。隣にいた綺羅楽も続ける。
「まさかこんな九州揃ってまうとか、、、」
「運いいのか悪いのか分かりませんね、、、」
七五郎が焦ったように槍を構えている。
3人の目線の先には3人のドッペルゲンガーがいた。
「おいクソガキ、俺の邪魔だけはすんなよ」
「クソガキって何様?僕くんは十分大人なんだけど?」
「ジチョウも、、、ゴシも張り合わないでよ、、、ただでさえ、、、オリジナルいるのにさ、、、」
「、、、癖、強いですね」
「蝶爾お兄ちゃんに同感です」
「なんか、、、うん。ほんとにね」
すると「ジチョウ」が剣を構える。
「いいかついてこいクソガキとモブ女!!」
「僕くんはガキじゃないって何回言えば!!」
「も、、、モブ女、、、」
七五郎が一瞬で「ジチョウ」の前に移動する。
「【[明朝体][太字]神通痛撃[/太字][/明朝体]】!!」
「ッチ!!【[明朝体][太字]冬椿[/太字][/明朝体]】!!」
椿の花弁が舞うと、ジチョウはいつの間にか移動している。
七五郎は何かを感じとったかのように綺羅楽に叫ぶ。
「綺羅楽お姉ちゃん!!構えて!!」
「っ!?」
綺羅楽が構えると、「ゴシ」が綺羅楽に斬り掛かろうとしていたところだった。
武器と武器がぶつかり合う音が鳴る。
「オリジナル、、、なんで分かった?確実に僕くんは気配を、、、」
「、、、秘密ですよ」
3対3の本気バトルがスタートした。
全員の頭に響く声。
『[明朝体]やあ。私は、、、まあ「審判」とでも呼んでくれ。
いわゆるドッペルゲンガーいう「あのお方」ってやつかな?[/明朝体]』
全員に激震が走る。
「ドッペルゲンガーが言ってた、、、!?」
「彼が敵の親玉とみてよいでしょうな」
「どうやって俺らの脳内に、、、」
「忌々しいですね。姿は分からないのに語りかけてくる。」
「蝶爾お兄ちゃん、でも、、、ちょっと強そうですよ?」
「相手のボスなんやったら弱くはないと思うしなー、、、」
『さあ、諸君。楽しい楽しいショータイムの始まりだよ。』
「ふふ、おもしろなってきたなぁ」
「俺が行かなあかんっぽいな」
「乱入しに行ってやろ〜かな??」
「、、、行くしかなさそう、なんですねえ。」
「くはは、うちなーの出番なんだぞ?」
『[明朝体]殺し合って、楽しい舞台にしてくれよ??[/明朝体]』