東京本部は大きくて、九州支部の何倍もある。
ガラス張りで、とても大きい建物だ。それを見上げる。


「([斜体]さすが本部､､､ってとこか)[/斜体]」


S級は現在9人。


「こんな建物に最強級が全員集まってるとか､､､」


晴翔は自嘲的に少し笑いながら、
【悪霊滅龍】東京本部に足を進めた。


[水平線]


[中央寄せ]ガチャリ。[/中央寄せ]



会議室のドアが開く。
すると、中からとてつもない覇気を感じる。


「([斜体]､､､すっげぇな､､､ぶっ倒れそう[/斜体])」


すると、会議室の椅子に座っていた
黒髪に紫の瞳をした少年、華京が晴翔に気付く。


「ああ、晴翔さん。思ったより早かったですね」
「熊本空港からぶっ飛ばしてきましたから」


華京の隣に座ると、向かい側に座っていた少女と目が合う。
その少女は白い髪に青緑色の目をしていて、幼く見える。


「あ、君が熊本県の代表?」
「[小文字]そうですけど[/小文字]､､､山野晴翔です。よろしく。」
「姫宮るるです!!愛知県代表です!!よろしくね〜!!」


彼女が言った通り、彼女は愛知県代表の「[漢字]姫宮[/漢字][ふりがな]ひめみや[/ふりがな] るる」だ。
るるは困ったような顔をして言う。


「それがね〜､､､私と華京くんと晴翔くん以外、まだ来てないんだよね。」
「召集時間10分前ですよ。まあ、彼ららしいといえば彼ららしいですが。」
「､､､そうですか､､､」


華京が呆れた顔で少し嫌味ったらしく言い放つ。
正直、晴翔もS級全員の顔を知らない。
なぜなら1箇所に集まってしまっては指揮が取れなくなるからだ。
それほど、このS級召集は異常事態なのだ。

3人が「うーん、」と首を捻っていると、ドアが勢いよく開く。


「[太字]間に合っとるよなぁ〜??[/太字][漢字]史紅[/漢字][ふりがな]しぐれ[/ふりがな]お兄さんの登場やで〜!!」


その男性は、和服を着ていて黒い髪を後ろで結っている。
黒い目は晴翔を捉えると、ニヤリと笑った。