あの日から、全てが変わった。
「盗人」だった僕はもうそこにはいなくなった。

[漢字]彼[/漢字][ふりがな]義丸[/ふりがな]に憧れた。
[漢字]あいつ[/漢字][ふりがな]史紅[/ふりがな]を妬んだ。
[漢字]彼女[/漢字][ふりがな]雅[/ふりがな]が好きだった。

一番僕を育ててくれたのはあの人だった。
あの人は僕に名前をつけてくれたなぁ。
背中を追った。あんな人になりたいと思った。


でも、あの人は僕に全ては教えてくれなかった。
彼女が何者か。
あの人が何者か。
知っているのはあの人の名前だけ。


「俺の名前?まぁだ知らなかったのかよ。「[打消し]■■[/打消し]」だ。
あぁ、でも俺が死んじまったら名前はもう他言すんなよ。」


[打消し]■■[/打消し]は僕を庇って死んだ。
目の前であの人が死んでも面白いことにちっとも涙は出なかった。
あの人が死んだことより、もう「[打消し]■■[/打消し]」と呼べないのが辛かった。

僕はあの人のようになりたかった。
死ぬ気で厳しい鍛錬に喰らいついた。
10歳になった時にはもう代表者とやらになっていた。
あの人みたいになれるだろうか。そんなの分かるわけもない。

僕は彼女に釣り合う代表者にならないといけない。

彼女が僕のことを簡単に[漢字]認めて[/漢字][ふりがな]あいして[/ふりがな]くれるなんてことはない。
それで構わない。

僕はあの日から彼女を守ると決めているのだから。




































でも､､､モし叶うナﾗ。もう一度貴方ノ名前を呼んで良いだﾛうカ。
滋賀県の代表者、「[打消し]華鳥 憐斗[/打消し]」様。




































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