【参加〆】47人の代表者
「([斜体]ドッペルゲンガー、か[/斜体])」
東京のビル街を歩きながら
晴翔はふと立ち止まり考える。
「([斜体]俺、会っても殺されないかな[/斜体])」
代表者は全員「不死」ではない。
いくら代表者でも殺される可能性はある。
空を見上げた。
太陽が、ゆっくりと雲に隠れた。
急にぞっ、と嫌な予感がする。
ビル街の路地裏に本能で入り込む。
外から話し声が聞こえてきた。
「え〜なんでオレが『オリジナル』以外と[漢字]戦闘し[/漢字][ふりがな]やら[/ふりがな]なきゃいけないの〜?」
「うるせぇ゛、あのお方の命令なんだよいいから聞け」
一人は白の短髪に黄色い目の青年。
もう一人は黒い長髪に青と銀の目のオッドアイの青年だ。
「おっかしーなぁ、確かに『オリジナル』の気配がしたのに〜」
白の短髪の青年が口をとんがらせて道端の石ころを蹴る。
黒い長髪の青年はそんな彼の様子を見て溜息をつく。
「今は『オリジナル』と戦う時じゃねぇと何度も、、、」
路地裏で息を殺しながら、晴翔は考えを巡らせる。
「([斜体]あれ、、、黒髪の方、、、白さんに似てる、??、、、もしかして、、、白髪の方、、、俺、??[/斜体])」
「クハは相変わらずお堅いね〜」
「トルハが自由すぎるだけだっつーの」
晴翔は音量を最小にしてスマホで写真を撮る。
2人が去っていくと、晴翔はすぐに華京に電話した。
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「それで、なんでこのメンツなの。」
春花が大きくため息をつくと、
きらるがウインクしながら言う。
「まあ前のグループ分けのメンバーだし、仲良いでしょっ?」
「正式には、集まれるメンバーがこの人数しかいなかったんです。」
「これは奇跡かもなんですねぇ」
腕を組んで申し訳なさそうに言う華京に、
にこにこ笑い緋叉は言う。
晴翔は一度深呼吸してスマホの写真を見せる。
「これ、分かりますか」
「、、、確かに、白さんと晴翔さんに似ていますね」
「えっ!?華京くんが言ってたドッペルゲンガーってことっ!?」
きらるがスマホの画面を覗き込んで目を見開く。
春花は表情を崩さず言う。
「つまりは、うちらにもドッペルゲンガーがいる、と。」
「ドッペルゲンガー、喋ってたんです。『[斜体]あのお方[/斜体]』って。」
「黒幕がいるとみて間違いないですね」
晴翔が言った言葉に緋叉はふむふむと頷く。
きらるは言う。
「他には何か言ってなかったのっ??」
「えーっと、「まだ『オリジナル』と戦闘するときではない」とかなんとか。」
華京は険しい顔で言い放った。
「ついに東京にも出てきましたか、、、交戦は免れようがなさそうですね」
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「なあ。」
「何ぃ、蓮斗?」
無機質な廊下に足音が響く。
「[漢字]東京本部[/漢字][ふりがな]ここ[/ふりがな]に来てまで何がしたい」
「、、、」
雅はにこりと笑って何も言わない。
「僕は君を守るって決めてんだ」
「うん。知っとぉよ」
雅は目を閉じて言う。
「うちは別になんかしたい訳ちゃうねん。、、、ただ、、、」
顔をすこし歪める雅を蓮也は抱きしめた。
「そんな顔にしたかったんちゃう。言わんでええ」
「、、、[小文字]ありがとうなぁ[/小文字]」
外は、雪が降り始めていた。
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「やっとこの時が来たねぇ〜!!」
「命令は聞けよ?」
「分かってるって〜じゃあ行こっか」
『東京本部を潰しに』