【参加〆】47人の代表者
電車の中で揺られながら、4人は各自のしたいことをしている。
史紅は疲れたのか腕を組んだまま眠っており、
縄生はどこから取りだしたのか、ちんすこうを頬張りながら残りの2人に配っている。
「[漢字]ふぉりはえず、ふふれひほほはひたんはほ[/漢字][ふりがな] とりあえず
するべきことはしたんだぞ[/ふりがな]?」
「まあ。そうだな〜でもなんか嫌な予感がするんだよな〜」
白は礼を言って縄生からちんすこうを受け取ると、
伸びをしながら言う。
「まぁ、白さんの予感は当たりますからね」
晴翔は窓の枠に肘を置き頬杖をつきながら
もう暗い夜の向こう側を眺めた。
[水平線]
「華京さんと会えるなんてねぇ」
東京本部の会議室で、とある5人と華京は対峙していた。
「不思議だねぇ」
「不思議だな」
1人は深青がかった黒髪にコンマヘア、黒の瞳の青年。
もう1人は深青がかった黒髪にセンター分け。黒の瞳の青年。
2人の見た目は瓜二つで、髪型や服装、口調が同じだと分からないだろう。
「なんでボク達を呼んだのさ。正直、奏多だけで良くない?」
悪態をつきながら言ったのは銀も混じったような白色のボブカットに
白色と紫色のオッドアイの女性だ。
「どっちでもいいだろ、もうここ来てんだからよぉ」
それに返したには灰色のリーゼントに目の色はエメラルドグリーン色の男性。
怒っているのか呆れているのかは分からない。
「ちょっと銀髪ヤンキーは黙ってて」
「[大文字]あ゛ぁ!?[/大文字]」
さっきの女性が男性に呆れたように言う。
「、、、それで、華京様。要件は何ですか」
最後の一人。赤色のポニーテールに黄色の目。
無表情のまま冷たい眼差しで言う。
華京は思い出したかのように言う。
「ああ、そうでしたね。失礼しました。」
5人の視線が華京に向く。
「君達には【封界】をお願いしたいのです。
京都府の代表がこちらに来ますからね。」
「、そんなの出来るわけないでしょ」
「そんな俺らは妖力も持ってねぇよ。」
だが、瓜二つの青年達はクスリと笑う。
「いいんじゃないかなぁ、だって5人もいるし。」
「何より」
「楽しそうじゃぁん」
「楽しそうだしな」
白色の髪の女性が目を細める。
「いい加減にして。現実を見てよ」
「見てるよぉ」
「見ているさ」
少しピリピリとし始めた会議室に、華京は言う。
「そんなに言うのならば、[漢字]四国[/漢字][ふりがな]彼ら[/ふりがな]にも協力していただいたらよろしい事です。」
会議室から颯爽と出ていく華京。
「んだよ、感じ悪ぃ」
銀髪リーゼントの男性がズボンのポケットに手を突っ込みながら言うと、
赤い髪のポニーテールの青年は、呟く。
「、、、きっと、見定めてるんだろう。[漢字]俺ら[/漢字][ふりがな]周り[/ふりがな]が」
『[明朝体]白か黒か[/明朝体]』