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むかしむかし。といっても、にじゅうねんまえ、ほどだけれど。
あるところに、まずしく、きぼうをなくした、「どろぼう」のおとこのこがいました。
なまえなんて、だれもしりません。
そのおとこのこは、まだおさなく、そしておとうさんも、おかあさんもいませんでした。
そんなあるひ、
そのおとこのこはせまいろじうらで、わるいおとなたちにつかまってしまいました。
「はなせっ!」
おとこのこは、もがきます。
でも、おおきなおとなにはかないっこありません。
そのとき、そのまちでゆうめいな「おひめさま」がやってきました。
「なにをしているの?」
わるいおとなたちは、そのおひめさまがこわく、
いちもくさんに、にげていってしまいました。
そのおひめさまは、そのおとこのこにちかづいていきます。
おひめさまは、ほかのおとなたちのようにあわれみもせず、おこりもせず、
ただ、にこりとわらい、おとこのこにいいました。
「いっしょにおいで」
おとこのこは、ぽかん、としたまま、ゆっくりといっかいうなずきました。
おひめさまにてをひかれ、おとこのこはあるいたこともない、おおきなとおりをあるきます。
そのおとこのこはきめました。
じぶんが、このおひめさまをたいせつにまもる、かのじょにふさわしい「おうじさま」になってみせると。