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私のミュージカル!

#1

第一話~文化祭~

中学卒業後の春休み、転校して北海道から東京にやってきた。
夢に見た東京の街は、思っていた倍以上迫力がありました。
スクランブル交差点の人の多さ、町のど真ん中にある大画面テレビ…
話すときりがないくらいだ。
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入学式が終わると、隣の席の子が話しかけてきた。
「僕は[漢字]西本妃佐[/漢字][ふりがな]にしもとひさ[/ふりがな]。あなたは?」
「私は…その…[漢字]満野花菜[/漢字][ふりがな]みちのはな[/ふりがな]です…///」
なんだかびっくりして、恥ずかしくなってしまった。
西本君はフフッと鼻で笑った。
私はなぜだか嬉しくてうれしくてたまらなかった。
「はじめまして!私は[漢字]月下葵[/漢字][ふりがな]つきしたあおい[/ふりがな]!よろしくね!」
寮の同じ部屋の葵ちゃんとも仲良くなった。
スタートは順調だった。
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数か月後、文化祭の出し物を決めることになった。
私のクラスは、抽選で当選したことにより、ステージを使えるらしい。
みんなから出た案はこうだ。
・マジック
・劇(ミュージカル)
・ダンス
・歌う
なかなか決まらない中、葵ちゃんは言った。
「マジックと劇とダンスと歌を混ぜてミュージカルマジックショーなんてのはどうでしょうか?」
クラスのみんなが拍手した。
「よっ、アイデア名人!」なんて声も聞こえる。
次は役割担当だ。
・役者(演劇もマジックも歌も踊りもする)
・マジックプロデューサー
・作詞
・作曲
・振付師
・照明、BGM担当
・衣装担当
・小道具担当
・大道具担当
私は役者を選択した。(みんなからの圧で)
西本君と葵もだ。
先生は脚本を考える人を募集していた。どうやら他の役割と重複してもいいようだ。
そして、クラス全員の推薦で私と葵になった。
脚本が決まった後、役者の中での役割も「圧」で主人公になった。西本君も「圧」で王子様の役になった。重要人物ではない葵のような人は他の係とも重複していいようで、衣装担当を選んでいた。
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まずはボディチェック。
衣装を作るには欠かせないのだ。
もちろん測るのは葵。
「花菜、ちょいと失礼しまっする。」
「何その言い方wwマジウケるww」
そうして測ること10分、計測終了。
「花菜ったら細くていいなぁ~私もダイエットしよ。」
私は自分が細いのかどうかは知らないが、客観的に見たら細いらしい。
「それじゃあ衣装は任せて!」
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そうして脚本完成すると同時に、私達は練習に取り組んだ。
言葉と動作と歌とダンスとマジック…たくさん覚えなければならないので、とても難しかった。
「じゃ~ん!試着してみて!」
私は主役のため、衣装が二つもあった。
早着替えも練習しなくてはならない。
一つ目は一般市民が来てそうな服。ここからさらに仕上げをするらしい。
二つ目はドレス。白を基調としたボリューミーなドレス。
こんなものを作れる葵は天才だ。
そして、仕上げの内容は…
「葵、本当に大丈夫だった?こんな砂場でゴロゴロして。」
「うん、だってそれが仕上げだし。」
そう、土をつけることだ。
こうすることで、古着感が増すらしい。
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月日はあっという間に過ぎていき、気づけば明日は本番だ。
私が夜遅くの練習から帰宅すると、まだ部屋は明るかった。
「葵、どうしたの?」
「いや、明日が本番だからさ。なんだか、緊張しちゃって…ただの家来だけど、私が間違えたら葵の演技にも関わるし、周りの子にも関わるから…」
「主役にそんなこと言わないでよ!葵なら大丈夫、きっとできるよ。私の衣装だって、あんなにきれいに仕上げてくれたもん。だから…ね!」
この練習では、覚えることや課題がたくさんあった。
でも、クラスのみんなが協力して、どんなことでも乗り切れた。
明日の本番は、絶対成功させるんだ。
応援してくれた、みんなのために!
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「おはよう!昨日はよく寝れた?」
「主役の方、意気込みをどうぞ。」
「主役のお通りだ~!」
みんな朝からお祭り騒ぎ。
「おはよう、満野さん。」
「花菜おはよう!」
そしてさっそく衣装に着替えた。
「みんな、最高級のものを出すよ!」
「1年…C組…!!!」

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作者メッセージ

これから連載頑張ります。

2024/01/14 16:47

天乃胡伯 ID:≫.pWbpI6BhTUOQ
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