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思いつき

#1


クツを脱いで上着を脱いで

涼しい風が吹く場所に手すりをもって立つ

下をふっと見る

一歩踏み出したら奈落の底へ堕ちるであろう

地面のように深く深呼吸をする

そして前を見る

変わりない景色だ
飽きてしまった景色なんだ

瞳を閉じて

一つだけ言葉を発する


「じゃぁね、」


手すりから手を離して

一歩前に踏み出す

鈍い音が当たり一体に響き渡り
赤黒い液体が飛び散る

2025/01/24 20:56

ayum ID:≫905K2bUGI9WHg
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